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行動を分析する(続き)

昨日の続きの話です。
行動を分析するために必要な4つの分類について簡単に?お話ししますね。

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

オペラント条件づけについて復習

オペラント条件づけには4つの分類があり、行動を繰り返すことを「強化」、行動をしなくなることを「弱化」といいます。

そして、行動した結果、刺激が現れると「正」、刺激がなくなる、取り除かれることを「負」といいます。

その組み合わせで、【正の強化】【負の強化】【正の弱化】【負の弱化】の4つです。

それぞれについて例文をもって記載してみますね~

正の強化

行動主(ここでは犬にします)が行動した結果、刺激(環境の変化)が現れることでその行動を繰り返すことです。

難しい表現ですか?
犬のトレーニングではよく使います。

「いい行動したらおやつなどの報酬をあげましょう」
というやつです。

たとえば…
オスワリしたらおやつをあげる。
すると…オスワリする行動が増えます。

いい行動でなくても…
吠えたらおやつをあげると…吠えることが増えます。

犬にとって行動することで嬉しいことが現れるからその行動を何度もしたくなるんです。

正の弱化

行動主が行動した結果、刺激が現れることでその行動を繰り返さなくなることです。

こちらも犬のトレーニングではよく聞きます。
体罰なんかもこれになりますね。

たとえば…
悪いことしたら叱りましょう。
叱った結果、その悪いことをしなくなったのなら正の弱化です。

身近なもので言えば…吠えたらガチャン缶を鳴らす
吠えた直後に大きな音が現れると吠えが止まる

噛みついたら竹の棒で叩くとか…

正の強化と正の弱化

犬のトレーニングでは、正の強化を使うことが大前提です。
正の弱化…使っているトレーナーもいますが正しく使うのは極めて難しくそのトレーナーも正しく使えている保証はありません。

正の弱化を使う人は、犬に失敗させて罰することが多いように見受けられます。
人間社会であればパワハラだと思うのですが…どう感じますか?

正の弱化は、行動修正で使うにはとても難しいものです。
行動のあとに現れる刺激の強さやタイミング、繰り返させたくない行動が出たら毎回、適度な強さで適度なタイミングで現れないといけないので24時間ずっと監視する必要もあるし、適度な強さは個体によって違うのでプロでも難しいとされてます。

一方、正の強化は褒めることが苦手な日本人には難しいのですかね。
犬にとっては行動したらいいことが現れるので分かりやすい。

私たちも褒められたら嬉しいのと同じように犬も嬉しいんです。
してほしい行動を当たり前と思わずどんどんと褒めたりおやつをあげたりすればよいと思います。

おやつを使うとおやつジャンキーになると言いますが、それはおやつの使い方が間違っている可能性が高いです。

今回も長くなってきたので【負の強化】【負の弱化】はまた次回😁

補足

弱化については、ひと昔…「罰」と表現されていましたが、今では「罰」とは表現しないので今でも「正の罰」「負の罰」と言う人がいたらその人は学びが止まっていると思ってください。

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お知らせ

5/18 小金井公園でお散歩トレーニングを予定しています。

夏前最後のお散歩トレーニングになります。
皆さんのご参加お待ちしております。
詳細はFacebookのイベントページをご確認ください。
https://www.facebook.com/events/353110878630200/?ti=cl

参加申し込み、お問い合わせはメールにてお願いします。
メールアドレスは
smile2happiness@gmail.com 
です。

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