ぱんだうさぎ

平田慎司。劇団営業二課主宰。脚本家・演出家。ここでは、言葉をつぐみます。言葉には力があ…

ぱんだうさぎ

平田慎司。劇団営業二課主宰。脚本家・演出家。ここでは、言葉をつぐみます。言葉には力がありますから。 アメーバブログhttps://ameblo.jp/cwrps337-capella インスタグラムhttps: //www.instagram.com/hiratashinji

最近の記事

映画「スパイダーマン:スパイダーバース」を見る。

映画「スパイダーマン:スパイダーバース」は2018年公開のアメリカ映画。 スパイダーマンのアニメーション・バージョンだけど、馬鹿にしてはいけない。 これが万人にオススメする傑作映画なのだ。 この「スパイダーマン:スパイダーバース」は日本アニメ「犬ヶ島」や「未来のミライ」を押しのけ、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞した作品。 では、「スパイダーマン:スパイダーバース」の簡単なあらすじ。 (途中まで) 舞台はニューヨークのブルックリン。 主人公は名門私立校に通うヒスパ

    • 再生

      第1回メルシアーク神楽坂演劇フェスタ参加作品「プリン食べたの誰?」

      7月23日~25日開催演劇フェスタ参加作品の告知動画です。 40分ほどの作品です。 第1回メルシアーク演劇フェスタ参加作品 「プリン食べたの誰?」 作・演出 平田慎司 7月24日16:00開演 場所:小劇場メアーク神楽坂 (東京メトロ東西線神楽坂1a口出て右徒歩1分) プロジェクト夢樹with劇団営業二課ショートシアターついに開幕! 作・演出 平田慎司 前売り・当日1500円 上演時間40分 新型コロナ・ウィルス感染症対策を万全にして上演するため、客席は20席のみ。 (13名で締め切りました) ツイキャス配信でご覧ください。 7月27日、22時よりツイキャスによる有料配信(500円・手数料)あります。 有料配信は29日まで! 演劇フェスタなのでグランプリを決める投票あり。 ツイキャス配信ページ プロジェクト夢樹with劇団営業二課 「プリン食べたの誰?」 https://twitcasting.tv/merciarkkagura/shopcart/13804

      • 公演お知らせ。

        新型コロナ・ウィルス感染症が収まる気配を見せない。そんな中、公演を行うなんてどうかしていると思う方もいるだろうけど。 小劇場メルシアーク神楽坂にて 第一回演劇フェスタに出撃します。 7月24日16時開演 「プリン食べたの誰?」 あらすじ 緊急事態宣言の最中の東京。 野原探偵事務の所長、野原心之丞(のはらしんのすけ)は奇妙な依頼を受ける。 ”家族の誰がプリンを食べたのか?” 調べて欲しい。 野原はリモートで調査を開始するが… 脚本・演出 平田慎司 7月

        • 競馬の話。

          スポーツは見ている人に”何か素晴らしいもの”を与えると思う。 2020年5月24日。 三歳の最も強い牝馬を決める競馬が行われた。 優駿牝馬(ゆうしゅんひんば)と呼ばれるそのレースは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)で、1965年から”オークス”の副称が付けられている。 第81回オークスの圧倒的一番人気馬は三戦無敗、単勝1.6倍のデアリングタクト。 デアリングタクトは一月前のG1レース、桜花賞では道悪の中、メンバー中”最速の上り”で

        映画「スパイダーマン:スパイダーバース」を見る。

          消えたお弁当。

          コロナ・ウィルスの影響で飲食店の店先でお弁当を売る光景を見て思い出したこと。 僕に起きた”お弁当事件”について書いてみます。何年か前、宅配のお弁当を食べていた時期があります。 月曜日から金曜日まで決まったメニューが一食届くタイプのお弁当です。 高齢者や生活習慣病の方が多く利用されている ”日々の食事にお悩みの方へ。管理栄養士が監修した低糖質・低塩分のお食事をご自宅にお届けします”という謳い文句の宅配お弁当サービスです。 父親が高血圧で具合が悪くなって検査入院した時、母親に”

          消えたお弁当。

          苦手。

          T字路や十字路を渡るのが苦手です。 左折、右折してくる車やバイクに、ものすごく警戒してしまいます。 横断歩道恐怖症かもしれません。たぶん、以前、こんなことがあったからに違いありません。 その日、僕は見透しの良い広いT字路の前で人を待っていました。 時間は平日昼過ぎ。 空はものすごく晴れて,どこまでも青かったことを覚えています。 渋滞もなく、車はスイスイと僕の前を通り過ぎていきます。 信号が青に変わり、向かいで待っていた銀行の制服姿の若い女性が財布を片手に道路を渡り始めました

          記憶に残る言葉。

          何気なく放った言葉のひとつがとても印象に残ることがあります。 それは時に可笑しかったり、心を震わせたりします。また、妙に刺ささったり、場合によっては生き方さえも変えることがあるかもしれません。 ずいぶん前ですが、とんねるずの番組でおねぇタレントのカバちゃんが神妙な表情で『クリスは友達じゃないわよ』と答えた時は、思わず吹き出しそうになりました。 (思い込みはいけません) ある女性ミュージシャンが『年を取るとギターが重くてしょうがない。若い頃は、そんなことちっとも思わなか

          記憶に残る言葉。

          せりふと会話。

          ある中学生の女の子の話。 彼女は僕のマンツーマンの演技レッスンを受けていた生徒です。 この彼女、せりふを読むのは、かなり上手。 初めての台本でも、ほとんどカミません。 ラ行やサ行が苦手な人も多い中、苦手な行がないからでしょう。 息をたくさん吐けることも要因のひとつです。 ただ、時折、長いせりふになると微妙に、聞き取りにくい事があります。 「疲れてくると、一文字ずつの口の開け方がおろそかになるのと、アクセントの両方の問題かもしれないなぁ」と説明している時、一瞬、?

          せりふと会話。

          ある出来事の始まり。

          学生時代の話ですから、30年以上も前になります。 怖い話が苦手な方はご遠慮ください。 (僕も苦手なんですけどね) 夏休みに長野県のあるホテルにアルバイトに行きました。 住み込みです。 僕はフロント係に配置されました。 お客を部屋まで案内し、ホテル内の説明をしたり、ベッドメイキングをしたりする仕事です。 朝は、お客を見送り、部屋の掃除もします。 何日か経って、ようやく仕事になれた頃、古株の先輩従業員に「明日から混むから、ヒラタ君、この部屋の窓を開けて、掃除を頼む」とある部屋の鍵

          ある出来事の始まり。

          理容師の告白。

          随分と昔の話になります。 僕がいつも頭を刈ってもらっていた年配の理容師(僕は彼女を”おばちゃん”と呼んでた)から聞いた話。 おばちゃんが9歳の時、作文の宿題に悩んでいると、見兼ねた中学生の姉がアドバイスを始めた。 色々言われてもうまく書けないおばちゃん。 そのうち、おばちゃんの姉がイライラし始めた。 業を煮やしたおばちゃんの姉はしまいには書き始めた。その作文はおばちゃんから見ても上手く書けていたのがわかった。 翌日、おばちゃんは面倒になって姉が書いた作文をまるまる一時も変え

          理容師の告白。

          言葉を想う。

          言葉について。 時折、”面白い言葉”に出くわすことがあります。 側溝の溝に木片が差し込んであり、表面に赤いペンで乱暴な大きな字で 『取るな、バカ!』 と書かれているのを見たことがあります。 (その木片を取ると、側溝に溝が出来て危ないのか、側溝のふたが不安定になるのかはわかりません。当然、取ってみたい衝動に駆られました。でも、我慢しました。バカ!っていうそのくだりが怒りに満ちています。赤字に!マークもついているし) また、木造アパート前に路上駐車してある原付バイクの後ろに

          言葉を想う。

          ニヤニヤしながら読めるショート・シナリオ

          一人で読んでも、家族で読んでも、ライン動画で担当を決めて読んでも面白いかも。 こんな時代だからこそ、シュールでポップな笑いも必要だと思う。 新型コロナ・ウィルスに負けるな!の意味も込めて。

          有料
          100

          ニヤニヤしながら読めるショート・シナリオ

          心を揺さぶる手紙

          コロナ・ウィルスの影響で数々の公演がなくなった。 演者やスタッフの気持ちを思うとやりきれない気持ちでいっぱいです。 喪失感を抱えたすべての人に。 ”苦難からの卒業”の意味も込めて。 今から数年前、芸能事務所に所属する未来のスターを目指す若者たちが舞台をやることになった。 濃密で厳しい3か月の稽古。 初舞台の幕が上がる前日、メインの役者の一人が虫垂炎にかかり、入院してしまった。そのN君に舞台初日、演出家が送った手紙。 N君へ 今回のことはとても残念に思う。 君は

          心を揺さぶる手紙

          新・心を揺さぶる手紙

          全員が芸能事務所に所属する新人たち。 役者を目指す者、声優を志す者、プロの歌い手になりたい。 15歳から29歳までの男女が自分のスキルアップに演劇公演を選んだ。 その初舞台を終えた19人の若者に演出家が送った手紙。

          有料
          100

          新・心を揺さぶる手紙

          言葉をつぐむ。

          演劇を始めたのは大学4年の時だった。 「卒業記念に一夜限りの芝居をやろう」と見よう見まねで書いた台本を手に学内の友人、知人を一人一人、説き伏せて同好会を立ち上げて、空き教室を借りて稽古をした。 演出も誰に習ったわけでもなく手探りで始めた。 面白いことに全員素人のはずが、声をかけた後輩の一人の女の子が高校演劇部の出身だった。 僕自身は主役ではなかったが、もちろん脚本・演出家なので美味しい役をもらった。 会場は大入り満員。 客の反応も良かった。 クライマックス。 若干、効果音がず

          言葉をつぐむ。