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刺さるストーリーライン

「こうした方が刺さると思うんですよ」

「今回の資料は刺さりましたね

よく私のリーダーが言う。でも、私にはサッパリ分からない。何故それが刺さると思うのか、何をもって刺さったと言っているのか…いつも分からず、大体自分が作ったものは使えず、とりあえず言われたストーリーラインで作り直す。叩き台に費やした時間はなんだったのか、自分が使えるストーリーを作れるようになるのはいつなのか。

先週の金曜は、すでに自分の準備段階で7パターン目のドラフトだったので、さすがにこのままではまずいと思った。自力で働けるようになるには、その「刺さる」とやらをモノにしなければならない。やりたいとかやりたくないじゃなく、できなきゃスタートラインに立てない。だが、サッパリわからない。なぜならリーダーの作る資料は全く私に刺さらない。文字が多すぎるし、言葉も複雑過ぎて、途中で読む気が失せる。読み手が解読しなければならないから、たまに腹が立つときもありまする。あれを自分が書けるようになる気がしない。いや、むしろ書きたくないとすら思う。

だが、人事の世界に来てまだ半年の私と、10年選手のリーダーを比べた場合、彼の「刺さる」の方が正なのだと思って改めて彼の資料と自分の資料を見てみたら、はたと、気づいた。そもそも彼の資料は私なんぞに刺さることを目的としてない。社長に刺さるか否かだ。

ついつい、MBAで学んだプレゼンの作り方や、ビジョンの伝え方を意識した構成にしていたが、それは経営→会社への「刺さる」だったんだなと急に腹落ちした。

人事施策を企画する側としては、逆向きでの刺さる施策の理解が必要と気付けた。オーディエンスを意識して作るの原則に、腹落ちした出来事。




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