英語の現実③英語を学べば頭が良くなる?
Q. 英語を学べば頭は良くなる?
A. 多分なりません
英語学習は「頭をよくする」と言われることがあります。英語を学べば記憶力が上がるとか、集中力が上がるとか、良いことばかり言われます。パッと見では良さそうに見えますが、「○○を学べば頭がよくなる」というのは言葉のトリックです。
これは「食べ過ぎは体に悪い」というのと似ています。「食べ過ぎ」にはすでに「体に悪い」という意味が含まれているから、「体に悪いことは体に悪い」と言っているのと同じですよね。
同様に、人間は何かを学べばその分だけ新しいことを知るから、「頭が良くなる」と言えてしまいます。「頭が良くなる」という表現が何を意味するのか曖昧だからです。
「物理を学べば頭が良くなる」「数学を学べば頭が良くなる」「スポーツを学べば頭が良くなる」などなど、英語だから頭がよくなるのではなく「学ぶ」から賢くなるんです。学ぶという言葉に「頭がよくなる」という意味が含まれているというだけの話です。
結論、英語が特別頭に良い効果があるわけではありません。ボケっとしながらYoutubeを見るよりは良いでしょうが、英語の会話表現を学んだところで思考力がつくわけではありません。何も学ばないよりは良いですが、英語を学ぶのはゴキブリについて学ぶよりも知識の量は少ないかもしれません。やる人次第です。
言語は物事を考えるための最低限の道具でしかありません。英語で日常会話が出来るようになったり映画がみれるようになったところでそれを「賢くなった」とか「頭がよくなった」と思ってしまう人は受験勉強の名残が抜けていないだけです。
https://note.com/learn/m/ma3d2e5bff2b0
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