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提案:政治は「現実派」「妄想派」の2つに分ける

ニュースやニュースを話題にしたSNS上の話を見ていると「保守」「リベラル」といった分類を目にします。
便利に使われている言葉ですが、『保守』と『リベラル』の2つに分けると議論になりません。
いつだって結論は「あなたはリベラルだからね」「あなたは保守だからそんなことを言うんだ」といったようにお互いが違うということだけで終わってしまいます。
これは議論ではありませんし、情報として価値がありません。

『現実派』と『妄想派』に分けるという新しいアプローチをとるべきです

「現実派」とは、
1.科学的に現実を直視し
2.現実に存在する問題を
3.現実的に可能であり効果のある方法で
解決しようとする立場の人たちのことです。
現実問題を妥協せず正しく認識し、解決改善を試み続ける人たちのことです。

「妄想派」とは、
1.自分の感想や気分やイメージで結論を決め
2.科学的な解釈を拒絶し
3.批判してくる人を敵認定して排除し
現実がどうであろうと自分の気持を最優先する人たちのことです。

政治は、現実に基づいて行われなければ全く役に立ちません。
保守派やリベラル派と自称する人たちが何を言おうとも、現実に根拠がなければそれはただの妄想です。

  • 現実派は、現実を正しく認識し、現実に根拠のある政策を提案する

  • 妄想派は、現実を歪めて認識し、現実に根拠のないことを言う

保守→現実派、リベラル→妄想派
という分類ではないことに注意してください。
今で言う保守の人もリベラルの人もどちらも現実認識を間違えた瞬間に妄想派になります。
ここが1番のポイントです。

現代では「男女の区別をなくそうとするのがリベラル」とか、「国防をするのが保守」などの意味不明な分類が当たり前になっています。
この狂気の状況を是正する必要があります。

ワクチンは危険だと言ったらそれは保守でもリベラルでもなく妄想派の人です。
国防はいらないといったらそれはリベラルではなく妄想派の人です。
韓国中国と国交断絶するべきだと言うならその人は保守ではなく妄想派の人です。

保守リベラルの分け方ではお互いの主張をぶつけ合うだけの口喧嘩でしたが、現実派・妄想派の分類があれば「どちらが現実派か」という共通の評価軸が産まれます

議論とは共通の目的や評価軸があって初めて成立します。「どちらが現実派か」という共通の評価軸があれば、党派性や偉そうな主張に逃げることは出来なくなります。

理想を語るにしろ、危機を語るにしろ、最低限の現実認識を要求することができます。

党派性や主義主張の話を聞いても大多数の人にとっては意味不明ですが、どちらが現実を正しく見れているかという基準ならば有権者は理解可能です(もちろん最低限の知識は要求されますが)。

憲法の話も移民の話も、もちろん経済の話や社会保障の問題だって違った主張を言い合うだけではなく、どちらが現実を見れているのかという評価軸で競う事ができるようになります。

相手の間違いを突いて怒ったり笑ったりするのはSNSではウケがいいでしょうが、現実には何も効果はありません。
認知バイアスや承認欲求の前に事実確認をするのが文明社会であり、国民が普段からそれが出来る環境が必要です。

すべての人が現実派を目指して、共有できる基準をもつことが社会の問題解決への糸口になるはずです。

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