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価値観に寄り添い共感すること

札幌もこのところ急に温度が上がり、ランチに事務所の外に出るとコートを脱いで、真新しいスーツを着た新入社員らしき若者たちを多く見かけるようになりました。

希望と不安で胸を膨らませて入社した会社も、2週間も過ごせば不安の方が大きく感じる時期だと思います。今は何もわからず、上司や先輩の言うことを聞いて仕事に取り組もうとするも、失敗ばかりで自信を失い、不安に感じているのではないでしょうか?

自分では精一杯やっていても失敗してしまうのは、仕事に対する「価値観」が自分と組織、あるいは先輩との間で異なるからかもしれません。価値観はその企業の文化であり、上司や先輩の行動原理でもあります。

企業は、経営者などのトップ層によって形成された価値観を持っています。そこで働く社員は経営トップや組織の価値観を受け入れ、そこに適合させるように自分の価値観を変化させなければならないのです。

自分の価値観と組織や上司、先輩との価値観が合わないと、何をやってもうまくいかず、評価されることもありません。自分が正しいと思ったこと、世の中の情勢の評価などは自分の価値観によって見え方が変わるものです。そしてその価値観は若いうちは他の人たちの影響を受けやすいものです。

組織や上司、先輩と価値観が合わないと、これからもずっと苦労をすることになってしまうでしょう。組織に入ったからには、社会人となったからには、周囲と価値観を合わせることがとても大事な能力になります。

価値観はその人の固有のものです。先ほどから、価値観を変える。受け入れる、合わせると書いていますが、あなた自身の価値観を見出し、大事にすることも社会人としてとても大事なことになります。あなたの固有の価値観があなたの魅力になります。

自分の価値観を大切にしつつ、周囲の価値観を受け入れると言うのは矛盾しているように思われるかもしれませんが、他人の価値観で自分の価値観を書き換えるのではなく、他人の価値観に寄り添い、共感するのです。

共感力というのは、この他人の価値観に寄り添う能力だと思います。相手の立場に立って、相手の望む結果について一緒に考えること。です。この共感力、共感しようとする努力は必ず相手に伝わります。それが誠意です。

どうしても、受け入れることができない価値観は受け入れる必要はありません。組織そのものが自分の価値観と相容れない、共感する許容値を超えている場合には、その組織にそれ以上とどまるのはやめましょう。

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