成功をもたらす偶然を起こすしかけ
不確実で変化の激しい現代では、少し先の未来さえ予測することはできません。
前回の記事の続きです。
計画的偶発性理論というキャリア論では、人生における多くのターニングポイントは偶発的な出来事によって起こるというものです。
予測不能な偶然の出来事は、奇跡とか運命とか言われますが、これらを引き寄せる方法があるというのです。以下が偶然の確率を高める行動や心構えです。
好奇心を持って行動すること
自分の知らない世界を知ろうすること。本を読んだり、映画を見たり、旅行に行ったり新しいスポーツに挑戦したり、新しいレストランに行ったり、慣れていて安全と思われる日常から一歩踏み出すことです。新しい価値観に気づくことが多くあるし、そこで出会った人から偶然がもたらされるかもしれません。諦めないこと
一度はじめことをやり続けること。長くやっていれば人に知られることも多くなり、変化をもたらすコンタクトの機会が増えます。また、諦めないことでそのことを深く探究することができます。また、そのことの意味を再構築する機会があって、これまで気づかなかったことから偶然がもたらされることがあります。楽観的であること
不確実で変化のスピードが速い現代では、どんなに計画を立てたとしてもその通りになるなんてことはまずありません。偶然に恵まれなくても、まあ、こんなもんだろ。と適当にやり過ごすぐらいに楽観的で余裕を持つべきでしょう。悲観的になってしまうと、諦めたり、新しいことを始めることもできなくなってしまうものです。柔軟であること
全く予期しない方向からのアプローチがあったとしても、「こうあるべき」とガチガチに思い込んでいては、これをチャンスと認識することができません。これまでにない全く新しい製品やサービスを世の中に出そうとするときには、その特性を伝えるのに、とても苦労をします。それは、その製品やサービスの価値や使い方がわからないからです。作り手が、このように使って欲しいと思っても、使い手は価値を感じないかもしれないし、もしかしたら全く違った角度から価値を見出し、使ってくれるかもしれません。
これを積極的に捉えて、利用するぐらいの柔軟さが必要です。野心的であること
偶然を引き寄せるためには、リスクをとって突き進まなければなりません。常に失敗や敗北の不安を感じながらも、積極的に攻める姿勢を持ち続けなければなりません。多くのことは、「ダメかもしれない」、「無理に決まっている」と決めつけて冒険を諦めてしまうのです。そこに偶然は訪れないし、偶然のチャンス到来に気づかない可能性もあります。
誰だって失敗するのは嫌なものです。
安全が確保できて、安定的な収入や暮らしを続けていきたいと誰もが願うでしょう。しかし、今は、不確実で変化のスピードが速い時代です。今の安定があっという間に失われるリスクがあります。
上に記した、偶然を呼び込む行動や心がまえを日頃から実践することで、未来への選択肢が増えていきます。人生は選択の連続と言いますが、その機会と選択肢の幅が広い方がより成功を手にすることができるでしょう。