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Vol.6 英語の授業で教えたい!Pronouns〈代名詞〉

こんにちはTomiです!
大学院のある授業の初回でクラスメイトと自己紹介をしあったときに、自分のpronounsを伝えるという場面がありました。Pronounsは日本語で代名詞のことですが、自分のことを代名詞に置き換える際、例えば「彼女/彼」など、何と読んでほしいかを伝え合いました。日本の英語の教科書には、女性であればShe/her/hers、男性であればHe/his/himと置き換えると書かれていますが、いまはもっと他にも自分のgender identityを表現する言葉(they/them/theirやxe/xem/xyr、ze/hir/hirなど)があるんですよね!

意識を持つようになったからか、最近自分のpronounsを伝えている人を、よく見かけるようになりました。例えば、アメリカの副大統領になったKamala Harisさんのtwitterには、彼女は”She/her”とpronounsを記載しています。フィリピンでは、自己紹介で言うこともあれば、メールなどに名前と一緒に記入している人もいます!実はこれ、とても助かるんですよね^^よくメールで、相手の性自認が分からない時(親しくなければだいたい分からないですが)、相手の名前にMs./Mr.のどちらをつけたらいいかなーと考えたりします。私はいつもMx.と書くようにしていますが、相手が呼んでほしい呼び方にする方がいいよなーと思っています。

また課題のレポートを書いているときにも、参考文献を引用する際に、著者のpronounsをどうしたらいいかいつももやもやします。ネットで名前を調べると時々写真が出てきたりもするのですが、いやーこれは名前と外見で、本人の性自認を勝手にジャッジしてShe/Heのどちらかに当てはめるのはなんかなーと思いながら書いています(><;

フィリピンでは、タガログ語/フィリピノ語には、三人称単数を表すpronounsが一つしかありません。性別を問わず、siyaと表します。良いですよね!^^

日本の学校では、assigned sex(生まれたときに与えられた性別)のままで過ごすことがほとんどで、その性別を元に、女子は「〇〇さん」男子は「〇〇くん」と呼んでいる教員が多いです。

数年前に同じ学年で働いた、私よりも若い年齢の先生が、学年はじめの挨拶で「私はジェンダーの視点を持って子どもと関わりたいので、性別を問わず〇〇さんと呼びますので、お知りおきください」と伝えてくれた方がいました。とても素敵!!と思ってすぐ真似してみたんです。
すると、初めはちょっとだけ、自分の中で抵抗があったんですが、1ヶ月ぐらいすると慣れてしみついてきたのが分かりました。「〇〇さん」と呼ぶことで、生徒とより対等に関われる気もしました。

私としては、自分の経験を通して「さん」で統一するか、もしくはそれよりも、本人がどう呼んでほしいかを尊重するのがいいと考えています。私の英語の授業の中では、働き始めてからずっと、生徒たちに、呼んでほしい名前でネームカードを作ってもらい、その通りに呼んでいます^^先生がたと授業を見学しあった際には、私が生徒を「〇〇ぴー(ex.まいピー)」と呼ぶのを見てびっくりしておられる先生もいましたが、私はジェンダーの視点からも信念を持ってそういう呼び方をしているので、ずっと続けてきました。

復帰したら、名前もそうだし、pronounsや敬称も含めたgender expression(ジェンダーの表現)等を通して、一人一人の存在が大切であるということを、ジェンダーを切りくちに子どもたちと考えていけたらいいなと思っています^^⭐︎
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※本記事は2021年2月に執筆されたものです。

Tomi (She/Her)

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