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やりがい搾取について思うこと

大阪〜神戸で活動しているパーソナルトレーナーのたかつです。
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

昨年の秋、関西の有名洋菓子店が超過労働を従業員に強いていたとしてニュースになりました。憧れの職業、憧れのお店で働けるという若者の夢を利用したものだというような表現がされていました。

スポーツトレーナーの業界もそのように見られるところはあるが、やりがいを餌に若者をこき使う状態のことを「やりがい搾取」とよんでいるようです。

法律がある以上、それに則り仕事をする経営することは法治国家としは当然であると言える一方、お菓子作り、美容師、鍼灸師、トレーナーなどいわゆる職人的な技術が必要な仕事において、2年程度学校に行ったとして本物になれるはずもなく、いわゆる本物のレベルのもとで修行をする必要があるのはわかりきったことである。

個々の事情や、実際にニュースになるような事例の良し悪しを外野が語っても仕方がないのでそこは議論しませんが、このやりがい搾取をどう考えたら良いかは個々人が向き合ってみる必要はあると思います。

楽をして、短期間で、有名な人の元でなどの邪念がある状態でそのような厳しい世界に入れば、当然、理不尽な残業や業務があるかもしれないが、それほど本物を目指すというのは厳しいということかもしれない。
本気で覚悟を決めてその道のプロになりたいと考えているならば、同じ場面に遭遇してもそれを5年後、10年後の自分の糧にできるかもしれない。

頑張りすぎて倒れてしまっては意味がないが、頑張れるところで頑張らないのも問題だ。
常にこのような状況がありながら、やりきった先に未来があるかもしれないし、冷静に判断した結果、自分はこの道ではないと気づかされるかもしれない。
どちらを選ぶにせよ、環境や他人のせいにせず、自分で選択することが大切です。
雇われてるから楽なわけでも、しんどいわけでもなく、ひとり事業をしているから楽なわけでも、苦しいわけでもない。
周りのせいにしたり、周りに流されて判断するからしんどいのです。

私自身は、労働時間が長かろうが、休日に出ようが、若い時(修行期間と考えていた時期)は苦にならなかった。やりたいことをやり、早くレベルを上げたいからやれることをやった結果そうだったわけで、他人にやらされていたわけではない。
つまり、当事者以外の外野が、あれはやりがい搾取だ!ひどい!というのはちょっと違うと思います。

私の髪を20年切ってくれてる人は、そりゃー若い頃はめちゃくちゃ修行されてましたよ。好きだから苦にならなかったタイプで、間違いなく本物。業務として髪を切ってない。そんな人になりたかったらそりゃ修行期間はいるでしょう。
お店に行って業務をこなしてるだけの、修行していない美容師に個人的には切ってもらいたくはないです。
いろんな世界があるわけで、時代も変わるのだけど、結局は自分の頭で考えましょうという結論にしかなりません。

2年間で仕事ができるようになるのと、職人として本物になるのは違うと思う。
2-3年で本物のパーソナルトレーナーになれる方法があるなら誰か教えてください。

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