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いかにしてナルは振られたか・1

先日、この記事を書いた。

ものすごく好評だった。
どのくらいかと言えば、創作大賞に出した数々のエッセイの閲覧数を、この子が一人で持っていくくらい好評だった。こっち出せばよかった。歯噛みをしている。恐ろしいネタ…。

それはそれとして、有料記事は目下挑戦中である。
足りない知識を補いつつ、皆様にお出しできるものになるよう、日々悶絶している。もっと勉強しておけばよかった。

本題はここからである。
上述の記事で特にお声をいただいたのが「振られ文句」についてである。あんたも好きねえ、と戯言を言ってみる。
せっかくなので、ベスト3形式ではなく、小出しに、感想を交えて紹介していこうと思う。不定期更新企画「いかにしてナルは振られたか」をここに誕生させたい。
なお、関係性など細かい解説をすると身バレの恐れがあるため、説明は適度に端折ることにする。このnoteは(リアルの友人や家族は)誰も存在を知らない。ばれたときを考えると既に胃が痛い。

というわけで、今日は第一回。
どれがいいかなあ、と思ったが、どれもつらいので紙に書いたものの中から適当に引っ張り出すことにする。
…これにしよう。

「顔が面白くて無理~」


いつだったかは言わない。
言わないが成人する前と言っておく。
「付き合ってください!」と頭を下げて、手を伸ばす前に言われた。
なんなら、「だ」と「さ」の間くらいには、向こうは半笑いでこう言っていた。
自分の顔に自信があったわけではないが、さすがに傷ついた。
その日のうちに「俺の顔面白い?」と友人に訊いたら、
「作りはまずまずだが、面白いかと訊かれると微妙」
という、それはそれで傷つく回答があった。
どっちなんだよ!
面白いのか、面白くないのか、どっちなんだ!
僕は激昂した。
振られた痛みもまだ残ってはいるが、半笑いで人を振るような子のことは、もうこの際どうでもいい。縁がなかった。優しくされて好きになったことを悔やもう。
だが、問題が残ってしまった。
僕の顔は、「面白い」のか?
だとすれば、どこがどう面白いというのか。
目か、口か、鼻か、耳か、全体のバランスか?
…こんなことなら、半笑い女子に訊いておくべきだった。屈辱に耐えながらでも「どこが面白いの?」と訊くべきであった。今後のために。

未だに「何が面白いのか」問題は解決していない。だが、大人になってからヒントを得た。
ちょっとだけ話をするようになった女性に「顔のリアクションが面白い」と言われたのだ。
作りではなく、リアクション…。青天の霹靂であった。
ちなみにその方には「ピ○サーのキャラみたいですよね」と言われた。映画のキャラならまあいいか、と思っている。面白いし、ピク○ー映画。
ときどき、鏡の前でそれっぽい表情を作ってみる。
○クサーさん、実写化の際は呼んでください。

以上、第一回である。
第二回を書く元気を得たら、また書こうと思う。
ちなみにまだ振られ文句ストックは二桁残っている。
お楽しみに。
…でも、あんまり期待しないでね。


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