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九戸村に思いを馳せて

以前から書く書くと言っていた岩手県紹介記事。
今回は九戸村(くのへむら)である。ようやくお届けできる。やっと行けたから。楽しかった。

九戸村は人口5149人(2024.08.01時点)の村で、岩手県北部にある。
二戸市にのへし一戸町いちのへまち久慈市くじし軽米町かるまいまち葛巻町くずまきまちに隣接している。
折爪岳おりつめだけというヒメボタル生息地の山を有し、ヒメボタルの観賞会が毎年7月頃に開かれる。僕はかつて『蛍』という詩で、この折爪岳のことを書いたことがある。なお、観賞の際の注意点、事前申込の方法などは折爪岳のHPを参考にしていただきたい。車のライトについてなど、細かな注意点がある。

九戸村は、全国有数の甘茶あまちゃの産地である。甘茶はその名のとおり、ものすごく甘い。砂糖が入っているわけでもないが、甘い。とりあえず買ってほしい。飲んでみたら驚くはずだ。また、甘茶は灌仏会かんぶつえの際に仏像に注ぎかけるものとしても有名である。

「九戸」という名前で歴史好きの方はピンと来たかもしれないが、戦国武将である九戸政実まさざねゆかりの地である。九戸政実と豊臣秀吉の合戦が、秀吉天下統一の最後となる合戦である。詳細は「九戸政実の乱」で調べていただきたい。
ちなみに、彼の居城である九戸城は九戸村内ではなく、隣接する二戸市にある。城は既になく、九戸城跡として開放されている。現在整備工事に伴い園路等一部通行止め中。2026年にはここで、二戸市出身4兄弟バンドSaToMansionサトウマンションが開催する『南部事変』という音楽イベントが予定されている。
こちらのSaToMansionのメンバー・佐藤和夫さん(三男)は、岩手県立北桜ほくおう高等学校(二戸市・一戸町)の校歌である『栄光』も製作している。
なお、今年の南部事変2024は、二戸市石切所いしきりどころの『カシオピアメッセなにゃーと メッセホール』で10月26日に開催される。今年の入場は無料。イベント開催資金のCFもしている。気になる方は調べてみてほしい。

九戸城の石碑。



さて、九戸村内の施設紹介に移ろう。
村内には、道の駅おりつめという道の駅がある。隣接産直施設はオドデ館という名前であり、村内の農家が栽培した野菜などのほか、弁当やお菓子などさまざまな品が並んでいる。
『オドデ』とは地元に伝わる昔話に出てくる怪鳥・『オドデ様』のことである。運勢や天気、病気を言い当てることができるなど、不思議な力をもっている。

道の駅には比較的よく行く僕でも、ここの商品ラインナップの豊富さには驚くし、良い意味で買うものに悩む。今回の旅では、食用菊や白ナスを買った。お弁当もあるし、焼き鳥や唐揚げなどの惣菜もしっかり充実している。しかもおいしい。
九戸村内にあるPatisserie Tsukihana(パティスリーツキハナ)という店のお菓子(焼き菓子)も買える。とても美味しい。僕はよく友人にも買っていく。季節によってギフトセットなどもある。
なお、僕はまだ入店したことがないのだが、併設の飲食店がふたつある。レストランと、ラーメンを提供する『でんでん亭』だ。行くタイミングでいつも混んでいて、人が苦手な僕は入店をあきらめている。人混みに慣れたいとつくづく思う。
そして、ジェラート専門店『ジェラテリアなかいち』もある。まだ入店したことがない。行きたくて仕方ないのだが、ここに着くのが昼前だったり、混んでいたりしてあきらめている。第二弾記事を書く際は、上記のレストラン、でんでん亭とあわせて紹介したい。というか、させてくれ。

九戸村はブロイラー生産が活発なため、鶏肉を使った製品が多い。そして、美味い。後述する「存在」が証明するように、岩手、そして九戸と鶏は密接な関係にある。僕も岩手とズブズブに癒着した仕事がしたい

……オドデ館のお弁当、どんなものか見たい、だと。
大変申し訳ないのだが、基本的に食欲に負けてすぐに食べるため、弁当の写真はない。この記事執筆終了までに行けたなら写真を掲載するだろう。というか、追加でいろいろ書くために行きたい。
※追記
せっかく行ったのに写真撮り忘れた。
カキフライ弁当(550円・カキフライ5個入り)を食べた。美味しかった。


さて、九戸村を語る上で外せない存在がいる。

ありがたみがある

岩手県内外で知る人ぞ知るオブチキさんである。
これは九戸村内にある「まさざね館」にて撮影した。まさざね館で売っている「しだみ団子」は美味い。「しだみ」とはどんぐりのことで、どんぐりを何度も煮てあくを抜き、なめらかな餡にして丸めたものである。
さて、しだみ団子の説明の前に、オブチキさんの説明をしなければなるまい。でもしだみ団子は買ってほしい。まさざね館にも行ってほしい。僕はあの優しい空間が好きだ。なので、まさざね館の説明を優先する

まさざね館は、九戸村村内にある「まちの駅」である。物産コーナーがあり、しだみ団子や南部せんべいなどのほか、ハンドメイド製品も売っている。鶏肉も売っている…はず。
また、村内の小笠原菓子舗さんが運営する「アムール小笠原」というお店のケーキやお菓子も買える。これが美味い。「カーディナル」というケーキがおすすめ。おいしかった。写真がある。ふふふ、今回は忘れなかった。

手前が『カーディナル』、奥はチョコレートケーキ。どっちもおいしかった。

写真がへたくそで申し訳ない。現物はもっと美味しそうである。そして本当に美味しい。値段も安い。ケーキ6個で1400円弱。僕はここでしかケーキを買わない。

しだみ団子パッケージ。
黄な粉をかけて食べる。おいしい。

甘さは控えめ。どんぐり感は…いやそもそも、どんぐり感とは何ぞや。とにかく美味しい。一個200円。


さて、お待たせしてしまった。オブチキさんの説明をしよう。
以前某テレビ番組にも出たので、ご存知の方は多いと思う。
オブチキさんは正式名称を「キングオブチキン」といい、九戸村の非公式キャラクターだ。「非公式」とは言うものの、岩手県全体で公認しているようなものだと思う。頭は鶏、体は人。一見奇天烈きてれつではあるが、その存在が九戸村だけでなく、岩手を盛り上げていることは間違いない。
その活動は多岐にわたり、デザイナー、イラストレーター、絵本作家、音楽プロデューサー、ラジオパーソナリティーなど…有能すぎる。
そんなオブチキさん、実は「ザ・トリフターズ」というバンドのメンバーでもある。九戸村公式Youtubeで『NEGIMA LOVER』のMVが見れる。その他の曲も聴ける。癖になると思う。僕はなった。

ちなみに、こんだけ書いているくせに、オブチキさんに会ったことはない。彼の出るようなイベントは人が多く、現在の体調では無理と判断し行かないことが多いからだ。推しの日向坂46が出たフェスも諦めたくらいだ。許してくれ、オブチキさん、リンク貼るから。というわけで(どういうわけだ)、『NEGIMA LOVER』は以下のリンクからどうぞ。

この感じ、なんかいいと思いませんか?
もっと人気出てくれ。

体調がよくなったら九戸村に真っ先に行きたい。というか、今の状態なら翌日の具合にさえ気をつければ行ける気がする。ただ、日によっては最寄のコンビニに行っただけで寝込むので、タイミングを見計らう必要がある。そのうち更新しなくなったら、まあそういうことなんだと思ってほしい。
※追記
上記の部分は行く前に書いた。
今回は寝込まずに済んだ。体力は相変わらず、ない。

おおまかなところを紹介しただけになってしまったが、今後更に見所を見つけたら紹介していく。なので今回は、九戸村編第一弾ということにしてほしい。第二弾以降も書く。そして、その他の市町村についても書く。岩手と癒着した仕事を狙っている(二回目)。

…というか、単に岩手はいいところだと知ってほしいのだ。
岩手各地は近年、豪雨などの被害を多く受けている。先日の盛岡市内の被害も記憶に新しい。その被害の報に触れて、胸が痛むとか、そんな生易しいものではなかった。僕にとって、ふるさとよりもいとおしい場所なのだ。どうか、これ以上は…。そう、強く思う。
だからこそ、災害の影響にも負けず輝く岩手に、是非足を運んでほしい。僕が皆さんにできることは、そして岩手にできる恩返しは、紹介すること、岩手を知ってもらうことだ。
そのためにも、たくさん紹介記事を書こう。駄文にはなるが、皆様どうかお付き合い願いたい。

最後に、記事中で紹介したSaToMansionの『栄光』へのリンクも貼っておく。校歌そのものではなくロックVer.だ。僕はとても好き。


紹介した場所やもの、そして音楽。
どれかひとつでも気に入ってくれたなら、僕は本当にうれしい。
そして、九戸村に行ってくれたなら、僕は嬉しさのあまり爆発するかもしれない。是非、行ってみてほしい。

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