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観察note #3 MIGROS 後編

おはようございます。デザインを勉強中のドイツ語圏に住むよっこです。

今日は先日の続き、MIGROSの広告内広告というか、おまけというか雑誌はかさばるので処分してしまっても、手元においておきたくなるようなレシピブックの内容部分を観察します。

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つるつるした紙なので光が直接当たらないように撮影してみたんですが。
残念ながらぶれてますね。。

第一印象

レシピに見えない。ライフスタイル雑誌の記事のような印象。
情報をわかりやすくまとめてリスト化されていない。
それなのに美味しそうで、ただ使われている食材が目に入り直感的に味が想像しやすい。
スーパーだからこその、レシピ推しというより素材を推す為のレシピ集。
全部新鮮で美味しいよ買ってよって聞こえてくる。

タイポグラフィー

フォントは表紙と統一されていて、サークル内の情報部分はシンプルなFranklinGothicのようなゴシック体で裏表紙のWebサイトへの誘導テキストに使われているものと共通している。
レシピ部分は食材のみ太字で表記されていて次の工程を探しやすく工夫されている。
細字と太字が交じる事でぱっと見た感じが洋服の商品紹介ページの詳細部分のような雰囲気が出ている。

レイアウト

見開きページのレイアウトは左右のページで別れている

左ページ
食材の紹介ページ。ピンクグレープフルーツが右下1/4の大きなスペースを取っているのでドリンクページのメイン食材だと直感的に理解できる。
メインのグレープフルーツのみ枠からはみ出る程ダイナミックに配置。
ここは見開きでも真ん中の一番目に入る部分でもある。
残りの3/4部分に、切り分けた材料を同じ分量のサークル内にまとめた食材別のビジュアルを等間隔に配置。
本来ならメインの素材になるはずの魚やサラダなどは柑橘類とは対角線上の左上に配置し、同じように枠からはみ出るように取り扱っている。
それぞれの食材のビジュアルに対して分量と食材名を配置。
右ページ
出来上がった料理の写真を中心に配置。
料理の写真に重ねて配置したサークルの中にレシピに関わる豆知識を掲載。
このサークルが色のアクセントとなり、写真だけより左ページとの一体感が増している。
サークルの縁には細い線が抜いてあり、写真部分が若干透けて見えるようにして主張しすぎないように抑えてある。
ページ下部1/4部分にレシピをまとめてあり、レシピ名、できる量、作り方を中央揃えに配置。
作り方は短く簡潔に4工程に分けて、箇条書きにはせずにパラグラフとしてひとまとまりの文章にしているので料理の紹介記事のように見える。

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ビジュアルタイプ

写真を撮る以前にどのような紙面構成にするのかが詳細に決められている。テキストに必要なスペースや配色のバランスを考えたスパイス、氷、切り方などページ毎の雰囲気によって小道具の素材や色も統一されていてラフに作っているように見えるけれども細かいところまで目が行き届いている。

左ページ
サラダ、メイン料理、デザート、ドリンクと登場するレシピ毎にそれぞれに違う柑橘類が割り当てられていて、左ページの背景色もそれぞれ違う色を使いページ毎の雰囲気を変えている。
すこしこぼしたり、ラフに並べたりしてひとつひとつの食材も魅力的に撮影されているので情報としてのレシピというよりも一つ一つの素材を愛でながら作る提案といった雰囲気が出ている。
背景は無地ではあるが、表紙と同様に手塗り風のおうとつが単調になりすぎずカジュアルな雰囲気を出している。
右ページ
ほうれん草の緑と薄いグレープフルーツの輪切りのピンク色が映えるビジュアルを真ん中に枠を作らずに大きく展開。
右上枠外にはみ出る位置に背景としてメイン素材を写り込ませてあり、見開きで見たときのピンク色のバランスを調節している。
豆知識の円とレシピ名、あしらいの色を揃えた上で、ほうれん草のきれいな緑を材料ページの背景に使用して見開きとしてまとまりを出している。

装飾

小さな手書きのひし形の4つの点がページ下部の中央にあしらわれていて、色の配分と全体のバランスを取っている。
色はテキストや背景とリンクしている。

おわりに

すべてのレシピにそれぞれのビジュアルに合った工夫がされている。
全体的に調和していてリズムがあり、真上からのアングルが、自宅で材料を用意しているような親しみを与える。
柑橘類の丸、お皿や調理器具の丸を意識した素材の並べ方も素敵なアイディア。あくまでも柑橘類に着目したメニュー構成は新しくて、健康的でおしゃれな雰囲気にあふれている。

今回は文章をわかりやすくまとめる為に文章の構造を知りたいなと感じたので、パラグラフ・ライティングのお手本として、小論文・レポートの書き方というサイトを参考にさせていただきました。本格的な文章構成を勉強したことがないので初めて知ることも多く、少しづつ意識していこうと思います。

あまりにも急に勢いでnoteを始めて、何を書こうかも決まっていないのにやる気だけがみなぎっているからか観察をする時間を際限なく取ってしまい、ちょっと寝不足になっていたので昨夜はお休みしてしっかり寝ました。
頭をリセットしてテキストに集中できるスタイルを探して、noteに最適化したメモ帳のテンプレートやnoteフローを作成して資料の定位置も作ってみました。
これで毎日コンスタントに書き溜めていき、公開し続けられるといいなと思います。書く習慣をつけられるような環境を整えていきたいです。

今日も拙い観察noteを読んでいただきありがとうございました。
自分はこう思った、またはここは間違っているよというようなことがあればぜひご指摘、コメントをよろしくおねがいします。
デザインについて語り合うことができる人ともつながって行けたらとても嬉しいです。

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