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生きがい支援と音楽

長寿化が進む日本は『人生100年時代』を迎えると言われおり、なんと2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きる、という推測もあるそうです。


人生100年時代を健康で長生きしていくうえで必要だと言われているものの中に「生きがい」があります。

高齢者の方が心身の健康を維持する上で非常に重要だと言われています。

それはなぜでしょうか。


まず「生きがい」とは何でしょう?

広辞苑によると、

「生きがい」とは生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと。

とあります。


いき‐がい【生き甲斐】‥ガヒ - 広辞苑無料検索 (sakura-paris.org)

引用資料

年齢に限らず、人間にとって「生きがい」はとても重要です。

「夢のために勉強をしよう!」
「欲しいものを買うためにコツコツ貯金をしよう!」

など目標や生きがいがあると頑張れますよね。


高齢者の方、特に男性の方は仕事に打ち込んできた方も多く、
「退職後に生きがいを感じることが出来ない」と生きがいを喪失する人が出てくるそうです。


もちろん活動的で生きがいを感じて過ごされている方も増えていますが、
一方で単調な生活を送り、生きる意味、価値を感じることが出来ていない方もいるのです。


内閣府が行った意識調査で

健康状態が良いと感じる高齢者の方が、よくないと答えた高齢者に比べ、生きがいを感じている確率が高いことが分かりました。


また生きがいを持つ高齢者は、生きがいを感じていない高齢者に比べて
健康で長生きする傾向にあることも明らかになっています。


そして音楽療法は特性や特徴、健康への作用を理解して音楽を活用することにより、心身の機能を維持・向上させることができ、
QOLの向上等だけではなく「生きがい支援」も行っています。


「生きがい支援」とは
生きる楽しみ、生きがいを感じることが少なくなった高齢の方に対して
毎日を楽しく、生きがいを持って過ごせるように支援することです。


では音楽でどのように「生きがい支援」ができるのでしょうか。

生きがいを感じなくなる理由として単調で受け身的な生活、他者との交流が減り、家に閉じこもる時間が増える、などコミュニケーションの減少、社会とのつながりが希薄になることなどが挙げらます。


そして加齢により脳の感情をコントロールする器官、前頭葉が委縮するため感情をあまり感じなくなったり、逆に些細なことで怒りっぽくなったり、意欲がなくなってしまう傾向があります。


音楽療法は懐かしい曲を聴くことで
当時の記憶や感情を想起させる「回想法」等を用いて感情を動かし、
さらにそこから当時の話を伺うなど話題を提供することにより
コミュニケーションの場を作ることも目的として行われます。


さらに楽器演奏なども行うことにより仲間意識や達成感、満足感を得ることもできます。


それらは音楽を介しての「生きがい支援」となるのではないでしょうか。


なお、Leaf音楽療法センターでは「With Music!」を合言葉に、クライアントに寄り添う思いやりと、常により良い時間を届ける向上心をもって参加者の「生きがいある毎日」に貢献することを目的に掲げています。


音楽療法、音楽支援にご興味をお持ちの方は、是非お問い合わせください!

「人生100年時代」に向けて|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果(全体版)PDF形式 - 内閣府 (cao.go.jp)

参照資料

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