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就職できると人生薔薇色?上場企業の疑問を解決!

23卒の就活情報が解禁されてはや1ヶ月。
どうも、重い腰をやっとあげてインターンや説明会にちょこちょこ参加し始めた筆者です。

みなさんはよく「上場企業に行ったら人生薔薇色」みたいなことを聞きませんか?

ですが…
「上場企業とはそもそも何?」
「上場企業に就職できると高い給料が保証されるの?」
などなど、わからないことがたくさんある学生も多いのではないでしょうか。

私も正直全然わかっていなかったので、今までは、上場企業に行きたいな〜♪くらいのテンションでした…。

しかし、どうやら私たちが思ってる上場企業と本物の上場企業は違うらしい!?
ということに気づいたのです!

そこで今回は現役経営学部生の私が、就活生目線で上場企業についての疑問を調べ、解決していきたいと思います!

1章と2章は株式市場や上場企業についての「基本のき」情報なので、知っている方は3章まで飛ばしていただいて大丈夫です!
それでは行きましょう!

01 : そもそも、上場企業とは?

読みやすい記事① (2)

はじめに、そもそも上場企業とは何なのでしょうか?
まずは、上場企業と非上場企業の違いを明らかにしていきます!

違いはズバリ・・・
株式を証券取引所で公開しているか、していないか」です!

株式を公開している企業が上場企業、公開していない企業が非上場企業となります。

そしてこの「株式を公開しているか、していないか」という文章を理解するには、企業が資金調達をする方法について知っている必要があります。

【企業の資金調達のおはなし】
ちょっとここで、「自分は経営者である」と、想像してみてください。
あなたは企業を設立しました。
しかし、基本的にどの企業も設立したてはお金がありません。

そこで、大きく分けて3つの方法でお金を集めることにします。
①家族や友達、銀行などから借りる
②クラウドファンディングで集める
③どこからも借りずに、株式を発行してお金を集める

この③はさらに自己資金エンジェル投資家から集める方法資金などに分かれています。
その一つとして、株式上場(株式の公開)によるお金集めがあるのです。
簡単にいうと、投資家にお金を出してもらう資金調達方法となります。

【株取引のメカニズムのおはなし】
初めの方に株式を公開して〜と書きましたが、
そもそも株式とは?どう言ったメカニズムでお金調達できてるの?と
頭の中が混乱する方も多いと思うので・・・
というか私がこんがらがったので、株取引の流れもついでにお話ししておきます!

Q:株式とは?

A:株式会社が出資してくれた人に渡す証券。お金いただきました!という証明書になる。


Q:株式を公開する?とはどういうこと?

A:「株式を市場で売り買いできるようにする」という意味です。「公開」という言葉はそこまで気にしなくても良いです!


Q:どうして株式を発行し、公開するの?

A:先程、資金集めの方法を三つ紹介しました。その中でも株式を発行してお金を集めると、他のに比べメリットがたくさんあるんです!
例えば・・・資金集めが楽になる、お金を返さなくて良いなどがあります。
設立したての企業は自分の関係者からしかお金を出資してもらえません。信頼などがないため市場に出せないのです。
厳しい審査を突破して、見事証明書(株式)を売る(公開する)ことができるようになると、赤の他人(投資家)からお金をもらうことができるようになります。つまり、自分から個人にアタックする必要もなく、信頼も得られるため資金集めが楽になるんです!


Q:株式のメカニズムとは?

A:よくありがちな図を描いてみました!

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ

株式を受け取り株主になった人は株主総会という会社の方針などを決める会に参加できたり、株主優待をもらうことなどができます。もちろん、株を売ることも可能です!


もう一度まとめると、

【上場企業】
株式を証券取引所で公開し、株を市場取引できる企業
【非上場企業】
株式を証券取引所で公開せず、関係者のみでお金を出してもらっている企業

ということになります!


少しは上場企業と株取引について理解していただけたでしょうか?
それでは、次に市場の種類についてみていきましょう!

02 : ひとつじゃなかった?!市場の種類

読みやすい記事① (3)

筆者は昔、上場企業は一種類しかないと思っていました。
成長して一部上場という言葉を知った時、「企業のグループ会社や事業の一部しか上場していないのか、全上場とかあるのかな」とまで思っていた世間知らずです。

今回は、そんな私と同じくらいの知識の方でも理解できるように、ちゃんと説明していきますね!

【市場はたくさんある。つまり、上場企業にも種類がある。】
前の章で、上場企業は株を市場取引できる企業と書きました。

そしてこの市場というのは、いくつもあるんです・・・!
そしてさらに、市場を運営している証券取引所というものもあります。
証券取引所→市場の順でお話ししていきます!

【証券取引所について】
証券取引所は株式を売買できる場所です。
これは高校で例えると学校名です。
(企業は生徒と考えてください!)

よく聞くのが東証ですね。
東京にあるものが国内最大の生徒数を誇る東京高等学校、名古屋が主に中部地区の生徒さんを集める名古屋高等学校・・・
のように理解してもらえるといいかと思います。

証券取引所の種類は四つあります。

①東京証券取引所(東証)
②名古屋証券取引所(名証)
③札幌証券取引所(札証)
④福岡証券取引所(福証)

四つの証券取引所は、東京証券取引所と、他三つの地方取引所に分類することができます。
東証が企業数が最大で、大手などの企業が上場している証券取引所になります。

就活生の方は、「東証」というワードだけ覚えておいてもらえると良いかと思います。
地方取引上所では地域社会への貢献などが行われているなど、東証にはない魅力があります!(今回の記事ではその内容は割愛させていただきます汗)


【市場について】
次は、東証に絞っておはなししていきます!

もう一度学校の例で例えると、市場はクラスのようなものです。
高校は特進クラス、普通クラス、農業などの専門クラスなどがあることがありますよね!
今回は市場をクラスに例えて紹介していきます!

①東証一部
特進クラスです。市場の中でも一番審査が厳しく、上場するのが難しい市場となっています。上場企業と書いてあったらここの可能性が高いです。
◎上場企業例:トヨタ自動車、ソニーグループ、ソフトバンクグループ、地方銀行など
②東証二部
第二特進クラス(もう次のテストで特進クラスにあがれそうな人たち)のような市場です。一部ほど審査基準は高くありませんが、みなさんが聞いたことある企業も上場している市場となっています。
◎上場企業例:ヱスビー食品、東芝、歌舞伎座など
③東証マザーズ
特進までは行かずとも、最近急成長中のクラス、という感じでしょうか。名前は思いつきませんでした…。
審査基準は会社の成長となっており、これから成長していくようなベンチャー企業がたくさん上場しています。
◎上場企業例:メルカリ、ブシロード、ウォンテッドリーなど
④JASDAQ(東証)
こちらは一番幅の広い生徒がいるクラスというイメージです。
大手企業もいれば、急成長企業も上場しています。
この市場はスタンダードとグロースの二つにさらに分けられています(説明割愛)。
審査基準は東証二部と同じのようです。
◎上場企業例:マクドナルド、セリア、東映アニメーションなど

私が就活サイトなどでよく見ると感じる市場ランキングは、

1、東証一部
2、マザーズ
3、東証二部

です!
就活ではこの三つさえ頭にいえておけばとりあえずはわからない!ということはなくなりそうです。
(JASDAQはあまり見たことがありません…)

03 : 上場企業についての疑問解決会

読みやすい記事① (4)

上場企業の種類がわかったところで、就活に活かせる上場企業の疑問解決会をしたいと思います!

Q:結局、一部上場企業に行けると人生薔薇色?

A:大体はそうかもしれませんが、保証はできません。

上場企業には上場するための基準があります。
それを満たさないと上場できない上に、上場していてその条件を満たせなくなった場合、市場を降りることになります。
一部上場企業はその厳しい基準を突破してきているので、給料は安定し、ブラックな企業も少ない傾向にあると思います

しかし、就職の成功は上場企業に勤められたかどうかではなく、
・自分のやりたいことができているか
・給料は満足できているか
・職場の雰囲気や文化がマッチしているか

など様々な要素で決まると思います!

実際に私の先輩でみなさんのよく知る一部上場企業に就職したものの、給料と職務内容に満足していない方もいました。

なので、一部上場企業に入社というのを目標にしたり、そこに入社できたから就活成功、または失敗などと考えないほうが良いと思います!


Q:一部上場している企業に就職するメリットとデメリットは?

A:メリットは…
・社会的に信用される(≒カードなどの審査に通りやすい)
・就活の狭き門をくぐり抜けてきた強者の仲間たちと出会える
・給料や福利厚生がしっかりしている
・規模の大きい仕事に携われる
などが挙げられます!

デメリットは…
・自分のやりたい仕事がすぐにできるかわからない
が一番なのではないでしょうか?

Q:二部上場している企業に就職するメリットとデメリットは?

A:ほとんど一部上場企業と同じと考えて良さそうです!


Q:マザーズに上場している企業に就職するメリットとデメリットは?

A:メリットは…
・自分のやりたいことが一部や二部に比べやりやすい
・これから大きくなる可能性の高い企業に先に入ることができる
・”急成長している企業がいいけど安定も求めたい”を叶えられる
などが挙げられるかなと思います。

デメリットは…
・株価の変動が激しい
→しかし、給料などに影響が大きいかどうかはわかりません。
(・ネームバリューが一部や二部と比べ下がる)
程度かなと思います。


Q:JASDAQ上場している企業に就職するメリットとデメリットは?

A:JASDAQは大手企業から中堅、ベンチャーまで様々な企業が上場しているのでこれといった特徴が見当たりませんでした・・・。
しかし、非上場企業に比べ経営が安定していることなどが挙げられると思います!


Q:大手企業でも上場していない企業見つけた!売上落ちてるから?

A:違います!実は、サントリーや朝日新聞社、日立ソリューションズなどは有名ですが、上場していないんです。
これは売り上げが落ちて市場から追放されたのではなく、
上場する必要がなくなったのがメインの理由となります。
企業は何を目的に上場しているかというと、「資金調達」です。

上場するとお金は集めやすくなるものの、デメリットもあります。
それは、経営を乗っ取られやすくなったり、場合によっては企業を買収されてしまう可能性もある、ということです。

なので、資金調達が容易にできるようになった大手企業は
一部上場を降りることがあります。

売り上げが落ちてるどころか超安定しているので、
上場していないんですね!


Q:どこにも上場していない企業は良くないの…?

A:そんなことありません!
確かに、上場している企業はしていない企業に比べブラック率が低かったり安定した企業が多いと思います。
しかし、今上場していても降ろされることはあります。

今上場していなくても実は急成長していて、来年マザーズ上場という企業もあるかもしれません!
探してみると有名な企業の役員クラスの人が始めた企業とかも見つかりますよ。

そういった「隠れ」優良企業が多いのが非上場企業なのかなとも思います。
私も、隠れ優良企業をちょこちょこ探しています。

さらに、自分で企業を変えていきたい!
といった信念の方はぜひ非上場企業にいってみるのもありだと思います!

おわりに

今回は、実際に就活をしている私が、就活生目線で上場企業の謎について調べたものを記事にまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
就活する上で、どうしても上場企業などといったことに
注目しすぎてしまいがちですが、あくまで就活の一つの要素としてとらえ、一部上場企業に絶対行く!と固着しすぎないのが良いのかなと思います。

これからインターンや選考など大変な時期ですが、
自分にだけは負けずにお互い頑張っていきましょう!!

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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