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【教養GET】オススメ本紹介 #私の本棚

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【読書のススメ】週末は読書をして過ごしてみませんか?大学生・社会人向けの本紹介マガジンです。小説から写真集や旅行版まで、ジャンルは様々。随時更新予定です!
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#小説

「昨夜のカレー、明日のパン」〜繊細な文体 ・ 斬新な読み方〜

私は読書が好きです。 しかし今まで小説はあまり読んでこなかったんです。 そんな私ですが、いま「#読書の秋2020」で課題図書となっている「昨夜のカレー、明日のパン」という本を本屋で偶然見つけ、なんとなく手に取ってみました。 これが中々運が良かったみたいで…とても素敵な作品だったので、今回こうして記事にしています。 先に言ってしまうと、私はこういったじんわり感動するタイプの小説は苦手だったのですが、この作品は全くそんなことなく、なんなら泣けるほどのものでした。 そして小説で

普段の読書生活に変化球を。 近代文学小説読んでみませんか?

「教科書で名前を見た作家」と言われて誰を思い浮かべますか? 例えば、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介などでしょうか? 1800年代後半〜1900年代後半までの怒涛の日本を生きた人たちで、この作家たちのことは「近代文豪」と呼ばれることが多いです。 一冊読んでみればわかるのですが、言葉遣いが現代とは違うし、内容も時代背景が違うので理解しながら読むのが難しい本ばっかりです。 ですが、この時代の本を読むことで学校では習わないような時代のあり方や、当時の人々の考え方を学べます。 そし

夏の終わりに読みたい、ダークな雰囲気が印象的な小説3選。

長かった夏がやっと終盤を迎え、最近の夜はひんやりした風が吹くことが多くなりましたね。 今回は、そんな夏の終わりに読みたいダークな小説を3つ、私の超個人的な感想と一緒に紹介していきたいと思います。 3作品とも、映像化されたり、賞を受賞していたりしている人気かつ有名な作品で、それぞれ異なった独特なダークさを持っています。 是非、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 1.ダイイング・アイ/東野圭吾 あらすじ 雨村慎介は何者かに襲われ、頭に重傷を負う。犯人の人形職人は、慎