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イノベーションを生む共生力

「イノベーションとは新しい組み合わせ、あるアイデアと別のアイデアを組み合わせれば、それはもうイノベーションだ。あなたも日常的に数多くのイノベーションを生み出している。」

ボストンの名門大学院の教授からの学びですが、目から鱗の大きな気づきでした。

イノベーション/革新という言葉が、一般的になって暫くたちます。ベストセラー本やカタカナ英語、革新という日本語訳が理由か、ゼロからイチを生み出すとてつもない取り組みだと思い込んでいました。しかし、イノベーションとは、何かと何かを組み合わせる掛け算で、より身近にあるものでした。

振り返れば、多くの工夫に取り組んでいるし、それがイノベーションを起こしていると言えるのはとても気が楽になります。革新ではなく、「創意工夫」が適切な日本語訳なのかもしれません。

なので、私が提供しているリーダーシップ・プログラムも、認知科学、コーチング理論、仏教哲学、反転ビデオ学習やコミュニティ学習を取り入れた新講座型プログラムに、私自身の世界への挑戦の経験を掛け合わせて独自に作ったイノベーションだと言えます!


日本が世界に誇るイノベーション

では、日本が世界に誇るイノベーションとは何でしょうか? 英語にもなっている日本語(カラオケ、アニメ、カラテ、カイゼン)も直ぐに思い浮かびますが、私が誇りに感じる日本のイノベーションは、味味香のカレーうどん、王将の餃子、天下一品のラーメン、そして、Hikari の焼肉 と えぼしの麻婆焼きそばです(笑)。

具体的には全て私の大好きな料理ではありますが、、、伝えたい本質は、これらの料理は、異文化のアイデアに日本のアイデアを掛け合わせたイノベーションだという事です。 異文化・多様性を尊重し、本質を取り込んで共に生きる日本の強みのひとつ「イノベーションを生む共生力」が発揮されています。

木屋町で呑んだくれた時によく食べた「味味香のカレーうどん」は、日本ならではの異色の掛け合わせイノベーションのひとつです。 王将の餃子も天一のラーメンも、発祥の地中国から、かけ離れた独自のイノベーションを遂げています。韓国発祥の焼肉は、今や日本の代表的な食文化に発展し世界にも広まっています。 ロサンゼルス郊外のHikari BBQは、従来の焼肉屋を超えたイノベーションを提供していてお勧めです。麻婆焼きそばも、日本のなんでも丼ものにする麻婆丼から派生したイノベーションで、Hikari BBQと同じモールの中にある大衆中華料理屋 えぼしの麻婆焼きそばが好物です。

日本には古来から異文化の多様性を尊重して、実直に勤勉に本質を学び、本質を更に新しい価値に発展させる素晴らしい力があります。本質を守って、破って離れる技術です。

古来、多くの先進的な文化がお隣の中国から伝わってきました。漢字、暦、仏教、儒教、箸、陶器、などなど、先進国の多様な本質は、日本流に独自発展、守破離、イノベーションされて現代の日本文化に繋がっています。

更に、新幹線、ファミコン、ウォークマン、故障しない車、ウォシュレットなどなど、近代にも多様な西洋文化を独自に取り入れた日本ならではのイノベーションが、圧倒的な競争力を発揮して、新しい価値を世界に提供しているのは皆さんもよくご存知かと思います。

日本は、絶対的な存在・思想を肯定し、異なる文化や思想を徹底的に否定して、破壊を繰り返している国ではありません。自分の思想とは異なるとの理由で、国を滅ぼしたり、文化を殲滅したり、人間を奴隷にしてきた歴史が日本にはありません。日本は異文化・多様性を尊重し、本質を取り込んで共に生きてきました。

多様性と共に生きる事で、圧倒的な競争力を発揮して、新しい価値を世界に提供し、今でも世界的に尊敬される世界第三位の経済大国なのです。(そして大好きなカレーうどんも生まれました)

「日本にはイノベーションを作り出す能力が足りない」との意見は、単なる自虐過剰な日本人の思い込みです。「多様性を受け入れる能力が無い」との意見も同様です。自虐過剰な日本人の思い込みが、残念ながら本来の能力を制限しているだけです。

私は、日本には世界に誇るべき「イノベーションを生む共生力」があり、これからも異文化・多様性と共に生き、圧倒的な価値を世界に提供し、世界を更に豊かにできると確信しています。

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