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脳の仕組みを理解すれば、持てる最高のパフォーマンスを発揮できる

人間の脳がどの様な仕組みで動いているかご存知ですか? 

あなたもいつでも使っている脳ですが、どのように動いているのか仕組みを学んでいる人はそんなに多くありません。普段深く考えずに使っている道具ですが、あなたを含めて多くの人が道具の適切な使い方を学ばずに自己流で使っています。そして、他のあらゆる道具と同じように、使い方をよく知らなければ、道具の本来のパフォーマンスを引き出すことは出来ません。

あなたも、自分の脳の仕組みを知ってこそ、脳のパフォーマンスを発揮する事ができるし、脳がパフォーマンスを発揮してこそ、自分の人生の本来のパフォーマンスを発揮する事ができます。

私は、リーダーシップ・コーチング・プログラム「Global Challengerのすすめ」を主宰しています。脳の仕組みを理解して、自分自身にリーダーシップを発揮して、自分自身と仲間や組織のパフォーマンスを発揮する事をお手伝いするプログラムです。
脳の仕組みを科学する認知科学者や、より良い生き方を哲学する宗教家の仲間に監修・参画して貰い、日々認知科学、仏教、コーチング理論の学びを深めています。

そして、プログラムでまず最初に伝える大事な脳の仕組みが、「見たいものしか見ない脳、見たいものは見られる脳」の仕組みです。 ローマ時代の皇帝 カエサル・シーザーも残した名言としても有名ですが、思い込みで見たいものしか見ない人だらけのこの社会で、あなたも実感する機会が多いのではないでしょうか?

「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」

(塩野七生著:ローマ人の物語より)

この「見たいものしか見ない脳」は、専門的にはRAS : Reticular Activating System (網様体賦活系)の機能によります。私達は普通に生きているだけで莫大な情報に接しています。テクノロジーが発展した昨今、その情報量が爆発的に増加している事をあなたも実感されている事でしょう。

そして、人間の脳が五感を通じて得られる情報を全て処理・認識するには、想像を絶する莫大なエネルギーが必要になります。一説によると、全てを処理するには脳に原発1-2基ぐらいのエネルギーが必要とも言われています。当然ながら、脳にはそんな処理に必要なエネルギーがありません。

なので、脳にあるRASが必要な情報(見たいもの)だけを選択する事で、効率的に限られた脳のエネルギーを利用しています。つまり、視界に入っているにも関わらず、その殆どの情報を見ない事にして、自分が見たいものだけを見るよう選択してエネルギーの消費を効率化しているのです。 

そしてRASが大事だと選択して見ている情報は、視界に入っている情報のわずか0.1%以下だと言われています。

見たいものしか見てないとは理解しても、それが0.1%以下であるとはなかなか実感し難いと思います。そんな方は是非YoutubeでSelective Attention Test と検索で出てくる動画を見てみて下さい。面白い発見があると思います。


このブログででも出来る実験もご紹介します。
紙と書くものを準備して、次の手順は見ないように隠して、下記の手順を順番にひとつづつ実行して下さい。

1) 1分ほど、身の回りにある物を注意深く観察してみて下さい。

1分ほど観察したら2に進む

2) では、身の回りを再び確認せず、紙に集中して下さい。

紙とペンの準備ができたら3に進む

3) 先程観察した身の回りにあった「赤いもの」を紙に思い出せる限り書いてみて下さい。

「赤いもの」を書き尽くしたら、4に進む

4) 身の回りの「赤いもの」を探して、紙に書いたリストと比べて下さい。

見慣れた部屋にいて、1分ほど注意深く観察したにも関わらず、覚えていなかった「赤いもの」が見つかりませんか?

5)では、また紙に集中して下さい。

紙とペンの準備ができたら6)にすすむ

6) こんどは紙に、部屋にある「青いもの」を書き出して下さい。


如何でしたでしょうか?

間違いなく視界には何度も入っていた「赤いもの」が、探すと想像以上に見つかりませんでしたか?

「赤いもの」を探していた時に間違いなく視界に何度も入っていた「青いもの」も、探すまで気づかないのを実感できたでしょうか?

想像以上に「人は見たいものしかみていない」事を実感頂けたと思います。



そこで、あなたに質問です。
「あなたは、いつも何を見ていますか?」

誰かに見せられているものばかり、見ていないでしょうか?
(このブログを読んで身の回りの「赤いもの」「青いもの」を見たように・・・)

なぜか見るべきだと思い込んでいるものばかりを、見ていないでしょうか?


実感頂いたとおり、脳は見たいものしか見ません。
視界に入った0.1%以下しか見ていません。
99.9%以上はあなたの視界に入っていても、見たいと思わない限り、脳が見なかった事にしています。

そして、「赤いもの」や「青いもの」が見つかったように、見なかった事にしている99.9%の中から「見たいものは見れる、見つけられる」とも言えます。

「あなたは、心から手に入れたいと思うものを見ていますか?」


知らず識らず、見なかった事にしている99.9%に、あなたの可能性が潜んでいます。

Global Challengerのすすめでは、自分自身の可能性を識り、あなたが「心から見たいもの」に意識を向けて、「心から見たいもの」を見続ける事を応援しています。


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