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【乱文】メンクリの待合室でしんでる(年末最後の診察)

うああ〜。
みんなげんき?わたしはげんきじゃない。

こんにちは。

今待合室で重い頭を揺らしながら、なんとか中身をこぼさないようにバランスをとっています。ここに来るまでに多分こぼして来ている気はする。中身が重い水銀みたいに揺れてて、視界があっちこっちに行く。

頭は重くてゆらゆらするのに、
胃袋は空っぽで抜け殻みたいに軽い。

診察で何を話すのか?
一応メモは持ってきたけど、口で伝えることは伝えたいのに、頭が重くてよく分からない。考えることが多くてフリーズしてる。

ああ、おなかすいた。
でも何も食べたくない。

仕方ないので思ったことを書いて投げる。

将来やりたいことが分からなくなることがあるから、ここに書いてみようかな。

・友達とディズニーレストランでご飯を食べる
・黒猫を飼う
・海外旅行をする(ヨーロッパかアメリカ)
・映画をスクリーンで見れるホテルに泊まる

だめだ、こんなことしか浮かばない。

何をするにも金がいる。

何でも替えられるから金なのに、金のために何かを犠牲にしなきゃ行けないのよく分からない。あれ??何言ってんだよくわからん。

お金が欲しい。
一生分のお金、3億円。

あとは自分で稼ぐから。

生きるために死にそうになりながら働くの、よく分からない。生きるために死んでる。死ぬために生きてる。幸せのために辛くなって、辛くなるために幸せを求めている。

ぐちゃぐちゃに混ざった頭の中で絵の具が黒く濁る。白い錠剤がなんとかしようとしてくれるけど、1日1粒じゃ変わらない。良くて灰色。世界一醜いメランコリー、昔は鬱病って、黒い胆汁が体に溜まるから起こるって言われてたらしい。指先から滴り落ちそうな程、真っ黒になった気分になると然と思う。今指を切ったら血も黒くなってるんじゃないかなって。静脈は元々黒いし、真っ黒になってても不思議じゃないよね。昔は黒く濁った血液で小説を書いていた。小説を書く時は指先まで心音が響いて、生きてる悲鳴をキーボードに打ち付けていたような気がした。たしか昔の作品の中にも『血をインクに文字を書いてる』って言ってたはず。小説が書きたい。

人生に満足してた数年前は、ゲームして、映画見て、漫画読んで、インプットし放題だった。だって不満がないから、アウトプットする必要がなかったんだもん。圧力がなきゃ血なんて吹き出さない。小説が書けなくなって寂しかったけど、これが健全だと思ってた。これで良かったと。でも病気にかかってまた文章が書きたくなってしまった。腐った脳髄じゃ大した文字も浮かばなくなってしまったのに、書きたい。書きたいだけ、書きたくなってしまう。書きたい。この不満と、穢れて醜い人間風情を読ませたい。共感なんてしなくていい。読むだけでいい。文字を紡いで、追って、辿り着いた先にいるから。共感も、批評も、感想も要らない。ただ書きたい。

たった一瞬の我儘で滑落した、人生の淵とか。薄い酸性すら干上がって空っぽのまま萎んでいく胃の感覚とか。脳みその中が液状に揺れて、歩く度に頭がずり落ちそうになるあの気持ちとか。布団の中で体から根が生えて、ああこのまま自分は布団で咲いて枯れるんだと錯覚した時の話とか。眩しい夕焼けに目を刺されて気が狂いそうになった事とか。

病的な創作意欲に取り憑かれてしまいそうになる。1年間。精神科に通って通って通って薬を飲んで。停滞したまま体だけ老いていく。脳みそが萎んで枯れる。思考が削れて硬くなる。焦点が固定されて、視界が黒く彩度が下がる。体は重く浮腫んだ。

書きたい。表現したい。今すぐこの理不尽を訴えたい。それが私の創作の根源だった。

不健全だなあ。

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