カケンヒシンセイ2020メモ

どうにかこうにか、科研費申請が終わった。

今回は全部で7人の方に読んでいただいて、コメントをもらってはmajor revisionを繰り返す日々だった。ガッと読んでズバッと意見を聞かせてくださる方々がいるのは本当にありがたいことです。最終版はver. 12。

来年か数年先かわからないけど(後者だとうれしい...)、次に申請書を書く時の自分に向けて、これまでにいただいたアドバイスを整理しておく。

そういえば申請書を直しているときに、なんか参考になること書いてないかなぁって4年前の申請時のメモを読み返したのだけど、もっともグサッときたのは「申請書書きもコミュニケーション能力だな...」という過去の自分の切実な言葉。そうだよねぇ...。


アドバイスメモ

前回:
・あれこれ盛り込む時こそしっかりしたストーリーが大切
・審査員は目的と方法の概要欄しかちゃんと読まない可能性も考えて書いた方がよい
・仮説の種類を意識する
・絶対獲るという強い気持ちが審査員に伝われば、それで通ることもある
・この研究課題を今やるべき、そしてやるなら私がベストな人材!的な書き方を
・誰も思い付かないような奇抜なアイデアが求められているわけではない

今回:
・おもしろい!&この人なら/この計画ならできそう!と思ってもらうことが大事
・単なる「問い」ではなく「学術的な問い」が求められていることに注意
・ななめ読みして伝わる申請書を目指そう (1ページ目が特に大事)
・全部読めばわかる、では厳しい
・審査員は2〜3日で70〜200本の申請書を読んでる
・おもしろさで勝負が決まるとは限らない
・申請数に応じて、区分が統合される場合がある(隣接分野の審査員に回ることがある)
・予備データはあったほうがいい、挑戦的研究だとしてもあるに越したことはない
・文字が多すぎるの辛い、図や写真がほしい
・経費の欄をかなり細かく見られることもある
・「評定基準」を読もう

などなど。


かんがえごと

とにもかくにも審査員の方々は限られた時間でたくさんの申請書を読んでいる、ってことを忘れちゃいかんのだなぁ...と改めて痛感し、→ じゃあさじゃあさ、もっとたくさんの人数で審査を分担できないものなのかな? → しかしそれだと相対評価が難しくなるから少人数なのか... → というか、大人数になったとしても、求められる申請書像は変わらない気がするな... → がんばろ... とかって1人でぐるぐるやってた。

あと、改訂を繰り返していてわかったことは、「え、これじゃ全然だめじゃん」って気づくことができれば(いや、気づかせてもらうパターンのほうが多かったな)、一晩寝て起きて3〜4時間くらいでとりあえず改訂版を書くことはできるっぽい。しかし問題は、「だめじゃん」って気づくまでにかなり時間がかかってしまうところ。「今度こそいい感じだわー」って錯覚に浸ってる状態から抜け出すコツをつかめればいいのかもしれない。どうやって…?

ふと思ったんだけど、自分が学生の頃、周りの先生方が(今の私のように)「科研費申請やべー…!」とか言ってるの一度も聞いたことないような。恥ずかしながらあの頃は研究費のこととか全然わかってなかったけど、ラボを運営する研究費を取ってくるって大変なことだよなぁ。すごい。



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