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インタビュー記事に「監修」はついていません

インタビュー記事を公開していくなかで、これはどこかに明記しておいたほうがよいと感じたので、「監修」についてご説明します。
タイトルの通り、このnoteで発信しているインタビュー記事に「監修」はついていません。

ADHDの子の約20%は発達性読み書き障害を併発しているという研究報告があるように、発達性読み書き障害とほかの障害を併せ持つことは少なくありません。
インタビューの際に、「発達性読み書き障害の診断の有無」はうかがっていますが、ほかの障害についてはお話しのなかで自然に出てくる場合をのぞき、あえてお聞きしていませんし、「発達性読み書き障害の疑いがある」という方もいます。困りごとの一つひとつがなにに起因するのかはわかりません。
「読み書きが苦手」だからといって、その子の困りごとのすべてが発達性読み書き障害に起因するものではないでしょう。

このnoteでの発信の目的は「発達性読み書き障害についての正しい情報を広める」のではなく、「当事者個別の体験・経験を明らかにする」ことです。
正しい情報からはどうしてもこぼれ落ちてしまう当事者やご家族の苦しみや受容までの道のり、日々の困りごととその対応策などをお伝えすることで、近しい状況で苦しい思いをされている方が前を向くための助けになれば…と思っています。

もしかしたら、インタビューで語られる体験のうち、発達性読み書き障害の症状や、発達性読み書き障害からくる困り感ではないものもあるかもしれません。
ただ、渦中にいる当事者とその家族にとって「読み書きが苦手な自分(家族)にこういうことがあった」という体験は事実です。その事実を知ることで、救われるきもちがあるのではないかと私は思うのです。
ですので、体験談をひとつ読んで「発達性読み書き障害とはこういうもの」と思うのではなく、いくつも読んで「おなじ発達性読み書き障害であっても、体験は一人ひとり違う」ととらえていただけると幸いです。

発達性読み書き障害についての正しい情報を知りたいという方はぜひ、宇野彰先生監修『うちの子は字が書けない』、宇野彰先生著『「うちの子は字が書けないかも」と思ったら』をお読みください。
ここでお伝えするのは、この2冊で書ききれなかった、より多くの人の「体験」の部分です。
正しさにまとめきれない一人ひとりの体験が、どこかのだれかの力になることを願っています。


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