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生まれた時よりも、すこしだけ良い社会に。

こんにちは。㈱LEBEN CAREER 代表の大坂谷です。
個人・法人向けにパーソナルコーチングやコーチの育成をしています。

私は日頃から、

「生まれた時よりも、少しだけ良い社会にしてから死ねたら良い」

そんな青臭いことを考えながら事業をしています。

もう少し具体的に表現すると『すべての人が持続可能な自己実現が出来る社会にする』というビジョンを掲げています。そのビジョン実現の活動として「コーチングをする」「コーチングを教える」という事業をしています。

今回は以下のように、過去〜現在〜未来という時系列で書き綴っていきます。

「なぜ、そう思うに至ったのか?」
「いま、どんなことをしているのか?」
「これから、何をしようとしているのか?」

私ごとの記事ではありますが、以下の方には参考になるかもしれません。

✓ 何か新しいことに挑戦しようとしている
✓ 情熱はあるがそのぶつけどころがない
✓ 人の挑戦を後押しするのが好き
✓ 社会の役に立つことをしたい



❙過去(小学1~3年)


学生時代、私は勉強ダメ、運動ダメ、健康ダメというダメを固めてできたような人間でした。

勉強では、学生時代の成績は3段階評価で1or2でした。
ちなみに中学時代の成績も300人中270くらい。高校は、都内で学力ワースト3に入る私立高校(大学はちょっと頑張りました)。

運動では、「大坂谷が入るとチームが負ける」とまで言われるほどの運動オンチでした。健康面では、鼻炎、喘息、アトピー、胃腸弱いをデフォルトとして、この世に生を授かりました。おまけに家庭は、貧乏で中学の卒業前から高校の学費を稼ぐために八百屋でアルバイトをしていました。 ちなみにそのアルバイト先でも「創業以来、一番使えないアルバイトが入ってきた」とまで言われていました(シンプルにヒドい…)

引くほどのダメ人間でしたが、そんな私にも、夢がありました。それは「宇宙飛行士になる」という夢です。いとこのお兄ちゃんにもらった「宇宙の本」に感化されました。

▽ 宇宙大図鑑

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しかし、

周りの人たちからは「勉強も運動もできないお前になれるわけない」と言われ、その夢は手放しました(詳しくは、こちら↓の記事で書きました)

その後、私は「絵」だけは得意だったので「画家になりたい」と周りにいったときがありました。すると周りの大人たちは「画家は儲からない」「そんなに甘くない」「そんなレベルでできるわけない」と私に告げました。それを聞いた私も「大人が言うのであれば間違いないのかもしれない…」と、その夢すらも諦めました。


❙過去(小学4~6年)


勉強も運動も出来るようにならず、夢も追いかける資格もないならば、 人生の意味は何なのかと考えるようになりました。

そして、

「周りの大人たちが言っていること(「お前にはできない」「やってもムダ」)が本当なら、自分はまともな仕事にもつけないだろうし、結婚もできないだろう」

「自分は何のために、この人生を生きるんだろう?何を希望に自分は生きていけばいいのだろう?」

このようなことを毎日のように考えていました。

そんなある日、
学校から帰ってきてリビングでテレビアニメを見ていると、兄も学校から帰ってきました。そして、ランドセルを降ろした兄が母親に向かって

兄「お母さん、塾に通いたい!行っていい?」

こう言いました。

すると母親は、

母「どうせ行ったって勉強しないじゃん!だからダメ!」

理由も聴くこともなく否定しました。
その会話を横で聴いていた私は全然関係ないのにも関わらず、

「行ってみなきゃわからないじゃん!!なんでやる前からそんなこと言えるの!?
なんでやる前からできないって言い切れるの?やりたいならやらせればいいじゃん!」

と大声で言い放った(ほぼ激昂していた)のを覚えています。

当時、兄とは物凄く仲が悪かったこともあり、そんな仲の悪い兄のことで私が怒っていることに、母親は驚き、

「だって、、、うちのお母さん(自分のばあちゃん)もそう言ってくるタイプだったし…」

という訳のわからない言い訳をしながら、台所へと逃げていったのを覚えています。

正直、自分でも「なんで兄のことで怒っているんだろう」と驚きました。
きっと、今思えばですが、兄の立場を使って自分の「人の可能性なんて、やってみるまでわからない!」という主張をしたかったのだと思います。


❙当時の私に必要だったこと


たらればの話になりますが、

当時の私に必要だったのは「失敗しないための助言」や「安全な道を教えてもらうこと」ではありませんでした。だからといって、夢を応援してくれるようなコーチが必要だったわけでもありません。

あの時の私に1番必要だったものは「お、いいじゃん!やってみなよ!」と言ってくれる人がいればよかったのです。家族でも、近所のおっちゃんでもいいですし、根拠もあってもなくても良かったです。

もしそう言われたら「え!いいの?宇宙飛行士になれるの?」そう思い込んで「絶対に夢を実現させる!」と思って努力をし続けたと思います。宇宙飛行士や画家になれるかどうかは別として、夢に向かって歩むその営みの中にこそ多くの恵みがあると私は信じています。

きっと、宇宙飛行士を目指していれば、大嫌いだった数学や物理そして英語を死ぬほど勉強したかもしれません。

画家を目指していれば、絵の構図や色使い、 集中力や表現力なども磨かれたと思います。

何が言いたいかというと、
夢やビジョンを実現しようと「一日一日、最大限の努力をした」という経験そのものもキャリアや人生に沢山の恵みをもたらしてくれます。

だからこそ
「いいじゃん!やってみなよ!」と気軽に言えるような「挑戦を後押しする社会を実現したい」と強く思っています。そして、私自身もたくさん挑戦をしますし、挑戦する人たちに囲まれていたいと思っています。


少し脱線しますが、

当時の私は、挑戦する前から「お前にはできない」「無理だ」と言われ、挑戦することすら叶わなかった感じがします。

イメージとしてはあなたに好きな子がいて

「◯◯ちゃん(◯◯くん)のことが好きだから、告白したいんだよね。どうやって伝えたら良いと思う?」

このように友人に相談したところ

「◯◯ちゃん(◯◯くん)、お前(あなた)のこと嫌いらしいよ。だからやめといたほうがいいよ」

そう言われるようなものです。

これ、おせっかいも甚だしいですよね。
というより、「告白だけでもさせてくれ!」「嘘でもいいからできるって言ってくれ!」と思いますよね(やってみなきゃわからないですからね!)

話を戻します。
このように挑戦することを抑圧されていたと感じていたからこそ、今の私は挑戦することを渇望していますし、 挑戦を応援したいと思いますし、挑戦することを人に期待しています。


❙現在



ここまでに書き綴ったような原体験があるからこそ、現在はコーチとして人の挑戦(ビジョンや目標の実現)をサポートする仕事をしています。

サポートしている人たちも多種多様で、ベンチャー企業の経営者、上場企業の役員、士業の方々、医師、薬剤師、他にも高校生、大学生やアーティストなど様々です。年齢も下は16才、上は61才までと幅広いです。

▽ セッションの風景(対面)

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コーチングは「目標達成の支援」という捉え方をされることが多いですが、実際のところは、仮説としてビジョンや目標・ゴールは立てつつも、以下に挙げたようなプロセス(クライアント自ら、自律的に能力開発していく力)を伸ばすことに重きをおきます。

・自ら課題を発見し対策する力
・自らビジョン・目標を描く力
・自ら行動習慣を築き実行する力
・自ら思考や感情を整える力
・自ら資質や才能に気づき伸ばす力

これらが伸びた副産物として「トップセールスになった」「最年少マネージャーに就任した」「予定より3年早く起業できた」「自分のブランドを立ち上げた」「自信に満ち溢れた自分になれた」「◯◯の大会で優勝した」などの結果に繋がることがほとんどです。

プロセスに注目する理由は、中長期的に見たら結果的に成果の再現性が高まり、人生もキャリアも豊かになるからです(クライアント本人が「自己実現マシーン」になっていくイメージでしょうか)

▽ セッションの風景(対面)

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そして、日々コーチングをしていて思うことは「人は本来、挑戦・刺激を渇望する生き物なんだろうな」と感じます(個別の事例は守秘義務でご紹介できないため、例えで表現してみます)

『はじめてのお使い』という番組をご存知でしょうか。

「2〜4才の子供が、生まれて初めておつかいにいくところ」を撮影するドキュメンタリー番組です。この番組、ものすごくドライな見方をすれば、子供が近所に買い物に行くだけです。

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しかし、1991年に放送が開始されてから、現在にいたるまで30年以上も見られ続けている人気番組です。

実際におつかいに行く場面では、子供は買い物途中で財布をなくしたり、お母さんにもらったメモを落としてしまったり、 一緒に連れて行ったペットが言うことを聞かなかったり、いろいろなトラブルがあります。

そんなトラブルを乗り越え、子供は買い物から帰ってきます。

帰り道、自宅に近づいてお母さんの顔が見えてくると、その途端に涙を流しながら「お母さ〜ん」と母親に駆け寄ります。買い物袋も引きずってずたずたになっていますし、泣きじゃくって顔もボロボロになっています。

しかし、しばらくして落ち着いてくると、誇らしげな表情に変わっていきます。

そんな子供たちの挑戦をする姿を見て、人は心を揺さぶられるものです。
もしこれが「オジサンが、お使いに行く」という話ならば「できて当たり前」すぎて、一滴の涙も出ないかもしれません。

きっと、人の挑戦する様に人は心を引き付けられるのだと思います。

映画でも例えてみます。
人は映画やドラマを通じて、挑戦や冒険を疑似体験します。
主人公と同じように涙を流したり、喜んだり、悔しい思いをしたり、笑ったりします。しかし、よくいる男性が主人公で、葛藤などは描写されず、毎日のルーティンが描写し続けられる。こんな120分映画を見たいと思うでしょうか。

おそらく(結果に関わらず)果敢に挑戦していく様を見たいと思う人が多いのではないでしょうか。

今は映画やテレビ番組などの他人として例えましたが、人は「自分がまさに、映画の主人公なんだ」と気づいたとき、人は何かに挑戦せずにはいられなくなります。

コーチをしていて、そういう姿を何度も見聞きしましたし、そんな瞬間に立ち会えることに喜びを感じます。


❙未来(2021年4月以降〜)



冒頭の繰り返しになりますが、私は「挑戦を後押しする社会にしたい」と思っています。誰かが「こういうことをやりたい」と言った時に「いいじゃんそれ!応援するよ!」といえる粋な大人を増やしていきます。

「じゃあ大勢に向けてコミュニケーション講座を開くの?」というと、そういうワケではありません。社会を変えようとは思っていますが、自分の力で変えようとは思っていません。社会を変えるような人を育みたいと思っています。

具体的には『コーチングをする』『コーチングを教える』の活動を、敢えて少人数に絞って行うことを今後の指針とします。

先日、知人に「一度に沢山の人を教えたほうが効率が良くないですか?」と言われました。確かに一理あるのですが、少人数にする理由は2つあります。

1つ目は、パーソナルコーチングにおいては本当の意味で二人三脚で自己実現の歩みを進めることができるからです。コーチ育成に関しては、学びの濃度を高めるためです。

2つ目は、欲しい結果はお金や名誉でも感謝でもなく「社会のコミュニケーションの構造が変わること」であり、少人数でも「挑戦を後押しする社会」を実現することはできると思っているからです。

「数名がコーチングをできても(数名にコーチングをしても)、大海の一滴じゃない?」

そう思われるかもしれませんが、その1滴から生まれる波紋はどこまでも続きます。

少しだけ話がそれますが、そもそもコーチングは、不可逆性(元と全く同じ状態に戻すことができないこと)のあるスキルです。

不可逆性のイメージとしては、
生卵を火にかけたら目玉焼きになります。その目玉焼きを冷やしたからといって生卵に戻る事はありません。コーチングも同じで、一度身についたスキルを出来なかった頃に戻すことはできません。


そして、

人が人生で何らかの接点を持つ人は30000人と言われています。
つまり、一人の人間がコーチングを習得すると、生涯で出会う30000人の人たちの挑戦を後押しし続けることができます。

さらに、

コーチングを受ける最大の効用は「コーチングができるようになること」「背中で人の可能性・挑戦を後押しできる」の2つです。

まず「コーチングができるようになる」では、
私のパーソナルコーチングを受けたクライアントさんたちは、自分の家族や仕事の仲間、友人に対して自然に「あなた自身はどうしたいの?」「どうしたらできそう?」「あなたならできるよ!」 このような会話をするようになる傾向があります(友人や家族と口癖が似てくるのと同じ原理で、言葉遣いや思考が変化する)。

そして「背中で人の可能性・挑戦を後押しできる」では、
人の挑戦する姿を見て「自分も頑張ろう」「一歩踏み出してみよう」「自分も真似してみたい」そう思ったことは一度はあるかと思います。それと同じ原理で、挑戦する姿は身近な誰かの背中を押すことに繋がります。

つまり、このコーチングを受けた人の所属するコミュニティ内でも、挑戦を応援する文化が育まれる可能性があるということです。


話を戻します。

だからこそ、社会のコミュニケーション構造を変容させるためには少人数で十分だと思っていますし、自分の性にも合っているので、私のこれからの歩みとしては以下の2つを実施します。

▶パーソナルコーチング
クライアント数を上限35名から20名までに限定し、24時間フォローアップできる体制にする。

▶LCP(コーチ養成プログラム)
寺子屋の教育スタイルで少人数(1度に4名まで)の個別指導型にし、24時間フォローアップできる体制にする。


私の関わった人たちが、一生涯、人の挑戦を後押しすることで社会のコミュニケーションの構造そのものも変わっていくと信じています。

▽コーチ養成プログラムの風景(オフライン)

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▽コーチ養成プログラムの風景(オンライン)

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また、これは妄想の話ですが、

いつ何どきでも「あなたなら出来る」とあなた以上にあなたの可能性を信じていてくれる存在が "一人でも” いたとしたら、あなたの人生も、あなたの周りの人たちの人生も大きく変わると思います。

あなたの身近なところに、一人でもそういう存在が現れるような社会を目指し、私は歩みを進めていきます。


❙最後に



幕末〜明治維新を牽引したと言われる、伊藤博文、久坂玄瑞、山縣有朋、高杉晋作など。

この名だたる人たちが共通して通ったのは、吉田松陰が塾長を務める『松下村塾』です。内閣総理大臣を筆頭に、多数の国務大臣、大学の創業者など近代日本を築き上げた人物たちが塾生として通っていました。

▽ 松下村塾

松下村塾

そんな松下村塾の門下生。
どのくらいの人数が通っていたかご存知でしょうか。

日本の歴史を変えるくらいのパワーを持っていますから、500?600?あるいは、1000〜2000人と予想されるかもしれません。

▽ 松下村塾の講義室

1920px-松下村塾講義室

実は、

門下生全員で、92人と記録されています。

今で言うところの「地元密着型の塾」と同じくらいの規模でしょうか。
私がこの数字を見たとき「少ない!」と感じました。それと同時に、社会構造を変えるのに多くの人数は必要ないのだなと思いました。


私のビジョンに話を戻すと、
対話の可能性を広げ、挑戦を後押しする社会(生まれた時よりも、ちょっと良い社会)にすることは、そんなに非現実的なビジョンではなく、現実的なビジョンであると信じ、これからの活動を進めます。


❙まとめ


例え話なども織り交ぜながら綴ってきたため、分かりにくい部分もあったかと思います。ここまでの話をダイジェストでまとめます。

まとめは以下のとおりです。


Q.これからやろうとしていることは?

A.ピタゴラスイッチ作り


以上!


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