見出し画像

【第71回EC研究会に参加】プレイマットのパターン生成支援ツールの評価

はじめに

杉浦裕太研究室M1の山本さりいです。3/17から3/19において京都学・歴彩館で開催された第71回EC研究発表会に参加し、「プレイマットのパターン生成支援ツールの評価」というタイトルでポスター発表しましたので、報告させていただきます。

研究の概要

本研究はINTERACTION2024にて発表したプレイマットのパターン生成支援ツールの研究に関して実験と評価を行ったものです。実験では10名の参加者の方にツールを用いて自由にデザインを描画し、実環境にマットを配置する作業をしてもらいました。実験後、参加者にツールの有用性についてインタビューベースで調査を行いました。有用性の評価指標としてSUS(System Usablity Scale)を用いたところ参加者の平均スコアは82.5でした。

参加者が作成したデザイン(左)シミュレーション(右)実環境

当日のフィードバック

エンターテインメントコンピューティング研究会ということもあり、ツールのエンターテイメント性に関するフィードバックを多かったように思います。本ツールは一般家庭での使用を想定していましたが、幼稚園や保育園などで使用することで、より広いスペースが確保でき、さらに子どもたちが協力してマットを配置することが協調性を身に着ける機会になるのではないかというご意見をいただきました。また、デザインをアップデートするためにどのようにマットを動かせば最小限の移動で模様替えができるかを考えることで、色彩感覚や空間認知能力の向上につながるのではという意見もあり、本研究の意義について改めて考える機会になりました。

感想

EC研究会は今年で20周年ということで記念イベントが開催されました。イベントではEC研究領域の黎明期からご活躍されている先生方のご講演や討論を聞き、エンターテインメントコンピューティングという研究領域がどのようにして確立してきたのか、という普段はなかなか知ることのできない貴重なお話を聞くことができました。また、懇親会では学生の方とじっくり話すことができました。他大学のHCI分野の学生の研究内容や研究室生活を聞くことで、とても良い刺激を受けました。

ECシンポジウム20周年記念イベントの様子

発表文献情報

プレイマットのパターン生成支援ツールの評価
山本 さりい(慶應義塾大学), 王 家均(国立陽明交通大学), 詹 力韋(国立陽明交通大学), 杉浦 裕太(慶應義塾大学)

発表スライド

発表動画


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?