なぜMBAでは統計の授業が楽しいのか?

大学時代に1単位?だけかすった統計ですが、当時は生物専攻していたので、生物の集団の中に遺伝子変異が何割で、、、みたいな話で、全く好きになれなかった、、、ような気がします。(なんせ、ずいぶん前なので…)

改めて、MBAに来て統計をやることになるとは。。。楽しくなかった記憶だけを持参して必修のData Analyticsの授業に挑んだのですが、なんのこれ、むっちゃおもしろい。

実は、この授業は「統計を学ぶ」のではなくて「大量のデータを使ってビジネスで意思決定していくにはどうしたらいいのか」と言うのを統計を使って実践する授業。

例えば、消費者アンケートの分析。

アンケートの結果、以下のことが分かったとして
・Aの方がBより好きと答えた人が80%いる
・中年男性が6割好きと答えてる

この結果をもって「商品はAを採用、コアターゲットは中年男性」と決めていいのか?

統計の概念をここに投入すると、
・「Aが好き」という結論に対して一番影響を及ぼしている要素はなにか
・中年男性であることとAの方が好きと答える事に何%相関があるか

みたいな、一歩深めた議論が出来るようになります。
(例えば、天気が良い日のアンケートでは「Aが好き」が激増する、とか。想像もしないで見落としていた要素を拾って検討することができたり)

サンプリングの設計から結果の分析まで、色々やりようがあるんだなぁ。

こういう分析は、ウェブの設計やデジタルマーケティングの裏側でめちゃめちゃ活用されていて(クリック数のデータを使って消費動向を分析して、サイト改善につなげて売上伸ばしたり)、今まで見えてなかったビジネスの裏側がようやく実感をもって理解できたw。
というか、多分この辺理解してないと、IOTとかデータ活用系ビジネスの話は厳しいんだな…苦笑。

もう、はやく消費者アンケートやりたい笑。

MBAの授業が楽しいのは、「あれ、ここで使えるな」とか「今度こういう機会があったら応用してみよう」みたいなのが毎日ボロボロ出てくること。

今まで実務を通じて局所的に培った点の知識しかなかったのですが、点と点が少しずつ線になっている実感がすごく楽しいです。

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