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日本史:旧石器時代 「はじめ人間」

通訳案内士の試験勉強のための、まとめノートです。

200万年前から紀元前1万年ごろの時代。人々は定住せず獲物を求めながら暮らしていました。土器はまだ発明されていなかった時代です。

この時代は氷河期で日本列島は大陸と陸続きでした。 このときに渡ってきたゾウの牙が長野県北部にある野尻湖で大量に発見されました。このゾウは、明治時代に来日したお雇い外国人、「ハインリッヒ・ナウマン」の名前をとって「ナウマン」ゾウと命名されました。このドイツ人の地質学者は、「フォッサマグナ」を発見したことでも有名です。フォッサマグナはラテン語で、大きな溝を意味し、古い地層でできたU字の溝に新しい地層によって埋め立てられた地層です。

フォッサマグナ

昭和初期まで日本最初の住人は、縄文時代以降と考えらてていました。この通説を覆したのが、考古学者である「相沢忠洋」です。群馬県の「関東ローム層」にある「岩宿遺跡」で、黒曜石で作られた「打製石器」を発見したことにより、日本でも旧石器時代が存在したことが証明されました。打製石器とは、石を砕いて形を整えた石器で、後の時代の石を磨いた「磨製石器」に比べ荒々しさが残ります。この時代の人々は、土器を持たず、狩猟・採集の生活を営んでいたと考えられています。

こぼれ話 ①
野尻湖は、湖の形状から「芙蓉湖」という別名でも呼ばれています。湖上に浮かぶ琵琶島には、宇賀神社と戦国武将の「宇佐美定満」の供養碑があります。
野尻湖畔からは、郷土富士として「信濃富士」とも呼ばれている成層火山の「黒姫山」を見ることができる。この山の名前は、岩倉池に住む竜蛇が思いを寄せた姫の名前から来ているという言い伝えがあります。
こぼれ話 ② 
ナウマンゾウによく似た動物にマンモスがいます。ナウマンゾウはアジア南部に生息していたアジアゾウの仲間で、マンモスはユーラシア大陸の北の方に住んでいたマンモス属です。日本には、どちらも生息していました。マンモスは寒い地域に生息していたため、ナウマンゾウにくらべ毛が長いのが特徴です。
日本で一番有名なマンモスは、園山俊二氏の「はじめ人間ギャートルズ」にでてくる「マンモー」ではないかと思います。園山氏が育った松江には、「ゴン」と「マンモー」のブロンズ像が設置されています。


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英語で日本を説明


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