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これ以上頑張れって言わないで
なんだか、よくわからないうちにテレビに出てしまった。うちの子どもも一緒に。勤め先に「子育て世代のひと誰かいませんか」って連絡があり、そのまま私が出ることに。
話題は、多子世帯への大学無償化について、これをうけて3人目を産みたいと思いますか?というもの。
そりゃありがたいけど、少子化対策にはならないよね、と。
18年先の大学の費用のことを考えて子どもを生むかどうか決める人もたぶん少ないし、18年先までこの制度があるかどうかもわからない。それより困ってることは今いっぱいある。
じゃあ、どんな政策ならいいですか?としきりに聞かれたけれど、正直、特になにも要らない、と思っている。
先日の記事にも書いたけれど、少子化の原因は、すでに結婚して子どももいる世帯にあるわけではない。本当にどうにかしたいなら、若年層の雇用対策をして、非正規割合を減らしたほうがいい。
少子化対策とか抜きにして、子育て世代を助けてくれるなら、もちろんありがたいけれど。でも、正直経済的に困っているとかそういうことじゃなくて、もっと日々の生活の慌ただしさとか、ケア労働に伴うそれなりのストレスとか、簡単には言い表せないような「しんどさ」があって、わたしたちはそれに向き合いながらなんとか毎日、精一杯頑張っている。
一人育てるのも、二人育てるのも、やっぱり大変で、いまも目いっぱい仕事に育児に頑張ってるんだから、これ以上頑張れって言わないでほしい。
あと一人産んだらこんな特典がありますよ、という政策は、あと一人くらいなんとか頑張って、というメッセージだと私は受け取っている。
その前に、もう一人産めるような希望が持てる世の中に、安心していまの生活が送れる社会にするのが政治じゃないのか、と思うのだけど、さすがにそんなことまで言っても放送されないので、とてもマイルドな子育て世代の意見として登場している、と思う。
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