ゆりかごのうた
ゆりかごではないけれど、生まれたときに買った籐のかごに６ヶ月の子は、そろそろおさまり切らなくなってきて、かごのなかで寝返りをしたり、足をはみ出しさせたり、もうすっかり大きくなった。
すぐに使えなくなるのはわかってたけど、彼の居場所としてリビングにずっと置いていた。
うまく寝てくれるように、おやすみ前の一連の流れをなんとなく決めている。最近のルーティンは、お風呂に入り、おっぱいを飲んで、みんなにおやすみって言って、『ゆりかごのうた』を聴きながら眠る。
いろんなひとがゆりかごのうたを歌っている。オルゴールだけ、ピアノだけ、の音源もたくさんある。
植本一子さんと滝口悠生さんの往復書簡のなかで、滝口さんが同じようにずっと「ゆりかごのうた」だけが流れるYoutubeを聴かせていた、というくだりがあって、とても親近感がわいた。子どもと一緒にそのまま寝てしまうのを「寝落ち」と呼ぶようになったのはいつからだろう。
沢山の人に歌い継がれて、小さな子どもを眠りに誘う優しい歌。子どもと一緒に心地よい音とともに寝てしまうのが好きだ。
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