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初心者がふわふわ泡のお抹茶を点てるには(Part2)

流派によって違いはありますが、多くの方が思い浮かべる【抹茶】はお茶を泡立てるものだと思います。

そして、その泡がふわふわできめ細やかなものであると、【抹茶】の甘みが引き立てられて苦みと甘みのハーモニーが生まれるので、飲む時のしあわせ度がアップします。(私個人の感想ですが、ふわふわ泡が甘みを引き立てるのは事実です)

私は中国茶を学んでいた&香港に住んでいた経験から、茶道のさまざまなお作法を学ぶよりも「【抹茶】を点てられること」に重きをおいています。

なぜなら海外では日本人に対して日本の文化を求められるし、ましてやお茶繋がりとなれば日本のお茶の味として【抹茶】を所望されることが出てくるから。

茶道のお教室に通ったこともありますが、残念ながらお作法についてはほとんど身についていません。

そして、現在は日本で暮らしているため、海外の友人から【抹茶】を求められることもありません。

だけど、おいしい【抹茶】を点てる技術は習得しておいて損はない!

そんな思いから、時々【抹茶】をいただいてはいます。
が、私の泡具合はまだまだ練習が必要なのが、現状。。。

そんな中、ちょっと良いレベルの茶葉を入手しました。

せっかく良い茶葉なのだから、おいしく点てないといけない、という思いがわいてきて、初心者向けの「抹茶をおいしく点てるコツ」を調べてみました。

すると「素人でも茶道家レベル」なお茶を点てられる、というタイトルを発見し、実践してみました。

ただ、私が手持ちの茶筅は
①動画内のものとは種類が違う八十本立て
②穂先がボロボロの百本立て
と2つとも動画内で使われているものとは異なります。

なので、道具が違っても可能なのかを知りたく(Part 1)では①八十本立ての茶筅を使って実践してみました。

今回は(Part 2)というタイトル通り、②穂先がボロボロの百本立てを使ってみます。

用意するのは
①ふるってダマをこした【抹茶】
②お水(ペットボトルのキャップ2杯分)
③お湯60ml
④穂先がボロボロの百本立て茶筅

右上から時計回りに③→②→④→①

下準備で、まず茶碗の中にお湯を入れ、茶筅を入れます。
これは器をあたため、茶筅に水分を含ませる意味があります。
他のお茶にも言えますが、香りを引き出すためには茶器をあたためる必要があります。
また、茶筅が乾燥したままだとかたくて穂先が折れやすくなるので、お湯で柔らかくしておく必要があります。

その後お湯を捨てて茶碗内の水分をふきとってから、【抹茶】を入れます。
ここまでした状態が上の画像です。

【抹茶】にお水を入れて、茶筅でお水とお茶をなじませます。

その後お湯を入れてシャカシャカて泡立て、最後に上部をなぞるようにして大きな泡を消していきます。

できあがったのがこちら。

百本立てで点てた【抹茶】

ちなみに八十本立てで点てたのはこちら。

八十本立てで点てた【抹茶】

角度が違うので分かりづらいとは思いますが、百本立ての方がきめ細かい泡になっています。
茶筅はほんとうにボロボロだけど。。。

味はどちらもおいしいのだけど、やっぱり泡がふわふわな方が甘みを感じやすかったです。

そして、調子に乗って濃いお茶を2杯ストレートでいただいたため、体への刺激が強すぎてちゃんとにダウンしました。

ちゃんとにダウン。
表現がおかしく感じるかもしれませんが、緑茶系は加熱処理が少ないため、からだへの刺激が強めなのです。
【抹茶】というのは緑茶成分がギューッと濃縮されたものになります。

コーヒーでいうところの「エスプレッソ」。
お酒で言えば「ストレート」。

ウィスキーなどの「ストレート」は大きめのグラスに氷を入れてゆっくりいただくものだと思いますが、それをショットグラスにいれてグイッと一気飲みをしたようなものです。

濃厚なお茶は少量をゆっくりと味をかみしめながらいただく。

がぶ飲みするなら淹れ方を変えるなり、茶葉を考えなくてはいけない。

お茶にはそれぞれの用途があり、適した飲み方がある。
それが「高いお茶が一番良い、とは一概に言えない」ゆえん。

ダウンはしましたが、おいしいお茶を飲めたのはしあわせ。
ただ、せっかくのおいしいお茶なので、もっと味わえるように大切に飲むようにしていきます。

サポートいただきありがとうございます。 いただいたサポートでお茶を買いに行き、記事にさせていただきます😆