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あなたがいてくれて助かりました

来客があってケーキをいただきお茶を淹れたのですが、選んだのはこどもたちが好きな2008年産の【景谷古喬木生普洱】。

2008年産【景谷古喬木生普洱】

人数が多かったのと、テーブル上でサーブしたかったので、茶壷ではなくティーポットを選択。

ティーポットで多めに淹れて、茶海にうつし、そこからそれぞれの茶杯に入れてサーブするかたちをとりました。


ところで、我が家ではこども達に飲茶作法の1つである「手指叩卓示礼」(人差し指と中指だけでテーブルを叩いて謝意を示す)を教えています。

飲茶とは会話をしながらお茶やお食事を楽しむものなので、お茶は大きなポットで提供されます。

ところが、大きなポットとはいえ人数が多かったり、私のように「お茶のうわばみ」がいると、ポットの中のお湯はすぐになくなってしまいます。

中国茶はお湯をつぎ足して何煎も楽しめるものなので、ポットにお湯を足してもらうのは当たり前のことです。
ですが、会話を楽しんでいる中、声を出して店員さんを呼ぶのはちょっと無粋。

そんなときはポットの蓋をずらして開けておくことで、「お湯を足してください」という合図をします。
そして、お湯を足してもらったらお礼を伝えますが、会話を中断するのもまた無粋。

そこで使うのが「手指叩卓示礼」。

我が家の場合は本来の使い方とはちょっと違いますが、私が茶海から品名杯にお茶をついであげる時にこども達がテーブルをコンコンします。

でも、「手指叩卓示礼」が生まれた背景は、指を人の体に例えてお辞儀する。ということだったので使い方としては間違っていません。

が、

近頃、こどもの一人がついに違う使い方をし始めました。。。

なんと「お礼」ではなく、早くお茶をついで!という「要求」のためにコンコンするという暴挙に出たのです。

外では絶対にその使い方しないでー!!!


基本的にこども達にはお茶を入れた茶海を渡しているので自分たちで手酌するのですが、1杯目は私が品名杯についでから一人一人に出すのがスタンダード。

順番に出しているうちに、最初に出されたこどもがグイッと飲み干して「早くおかわり!」とコンコンするので2杯目も私がつぎますが、その後は基本手酌。

手酌している間に私がお茶を淹れる。
という流れが多いです。


今回、私はお茶をサーブするタイミングを来客の方へ集中させていたため、こどもは自分で手酌をする形となったのですが、話をしながら目の端にうつるこどもの手酌スピードの速さに内心ビクビクしていました。

人数が多かったので選んだポットでしたが、大量にお茶を淹れられることでお湯をつぎ足すために私が席を立つ回数を最小限におさえることができ、こどもにコンコンされることもありませんでした。
(来客中にコンコンするほど幼いこどもではありませんが、習慣化しているので、無意識にしてしまう可能性はゼロではありません)

ティーポットさん、あなたがいてくれて本当に助かりました。
本当にありがとう。

ティーポットで淹れたので茶葉ものびのび

2008年産【景谷古喬木生普洱】さん。
ティーポットで淹れてもおいしくなってくれてありがとう。
今度また茶壷で淹れますので、その時はギュッとしたおいしさを提供してください。


サポートいただきありがとうございます。 いただいたサポートでお茶を買いに行き、記事にさせていただきます😆