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香港でお茶の授業

2007年から2008年の出来事です。

中国茶に興味を持ってから、日本ではお茶屋さん主催の中国茶の授業にちょくちょく参加して、中国茶を楽しんでいました。
お茶全般についての知識はある程度ついてきたけれど、プーアール茶への知識がなかなか深まらずにいた頃に、家族の香港転勤が決まりました。

「渡りに船!置いていかれるものか」と思い、一生懸命に仕事を辞めて一緒に来港し、お茶三昧の日々を送っています。

日中、家事や買い物を済ませた後にいきつけのお茶屋さんに行って、みんなとお茶を飲みながらお話ししたり、茶具文物館に行ったり、悠々自適に過ごさせていただいていますが、その中の一つにお茶の授業があります。

香港でのお茶の授業

先生が持参したお茶の葉

行きつけのお茶屋さんが夕方に開いているお茶の授業ですが、先生を囲んで話を聞きながらお茶を飲んでいく感じです。

一応カリキュラムは組まれていますが、とってもフランクな授業風景で、
ある時は他の生徒たちが株の話で盛り上がってしまい、私が先生を独り占めして話を聞いていた時間ができたくらいです。

メモを取りながら授業を受けているのが私だけなので、みんなから「〇〇はまじめだね(笑)」と言われますが、言葉のハンデがあるのよー!!!

お茶の基礎知識はみんなより有るかもしれないけれど、日本語で学んできたことだから、中国語の発音を確認しておかないとついていけないのよー!

授業は広東語

ちなみに授業は基本的に広東語で行われるため、中国語(北京語)ができるスタッフが私につきっきりで通訳してくれます。
いつもありがとう。

先生の話を聞いていて、疑問点がある時は中国語で聞き、他の生徒が分かるように先生は広東語で答え、それを通訳してもらうのが常ですが
先生を独り占めできる時は、直接中国語でのやり取りになります。

香港お茶事情

贈答用お茶セット

クラスメイト達の関心が高いのは、やはりプーアール茶について。
香港にはプーアール茶をはじめ、黒茶がそこかしこに並んでいます。
圧縮する黒茶は記念品として作りやすいので、贈答品がたくさん。
日本人が緑茶を持て余すのと同じような感覚かもしれません。

それから厳茶への関心も高めです。
煎ごとの味わいの変化を楽しむのが好きなようです。

お茶屋さんの取り扱い茶器でダントツなのは、茶壷。
それから茶杯や茶器セットですが、あまり聞香杯は見かけません。

試飲時に聞香杯は使わないので、聞香杯の存在自体を知らない人が多いようです。
実際、台湾烏龍茶の授業の時に、お店の奥から引っ張り出された聞香杯を見てほとんどの生徒が「何これ?」という顔をしていました。

授業中に先生が聞香杯の使い方を説明し、実際に自分たちでひっくり返す時にはものすごくざわつき、私が簡単にひっくり返したら、とても褒められました。

私が中国茶を好きになったのは、台湾高山茶の乳香をかいだのがきっかけなのと、台湾のお茶屋さんでは聞香杯を使って試飲するのが当たり前だったので、私にとっては聞香杯は普通の存在です。
だけど、褒められるのはうれしい。

地域が変わると触れるお茶が異なり、茶器まで変わってくるなんて面白いな。

サポートいただきありがとうございます。 いただいたサポートでお茶を買いに行き、記事にさせていただきます😆