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こどもを諭そうとしたら、強烈な返り討ちにあった件

その日は私もこどもも、朝なかなか起きられなかった。

通学班の集合時間が迫る中なんとか起き、カーテンすら開けずに朝ご飯を慌ててかき込み朝の支度をした。

昨晩の天気予報では今日は雨は降らない予報だったはず。

だけど、玄関を開けたらとてもよく晴れているのに地面が濡れていた。

時間が迫り慌てて集合場所へ行くと、みんなが傘を持って並んでいた。

空模様は晴れ。
だけど、念のために傘を持ったまま登校することになり、こどもはランドセルの中に折り畳み傘が入っていると言うのでそのまま送り出した。

こども達が出発してから10分ほど。
また雨が降ってきた。
太陽が出ている中、霧雨のような細かい雨。
それでも雨は雨。

班の子たち傘持って行って良かったな、と1人つぶやいた。

その日はそれ以降雨は降らなかった。

こどもが帰宅してから「学校着く前に雨降っちゃったけど、傘持って行って良かったね」と話しかけると、こどもは「傘は使わなかったよ」と。

どういうことか聞いてみると、班長の自分がランドセルから傘を出そうとするとうしろを向いて歩くことになり危険だから、傘を出さずに濡れたまま登校した。そう。

「あなたが止まらなければ、他の子たちは声をかけづらくて傘を出しづらいじゃない?」

「あなたがお母さんと歩いている時に雨が降ってきたとして、お母さんがどんどん先に歩いて行ってしまったら傘を出せなくて困らない?」

と身近な例を挙げながら話してみた。

だけど、こどもの返答はこうだった。
「え?困らないよ?だってお母さんは○○(こどもの名前)が来なかったら止まるし○○のこと待つもん」

Σ(゚д゚lll)
え?何その返し?
一度落ち着こう、私。
えっと、、、こどもは何て言った???

こどもの言い分はもっともだった。
私に反論の余地は1ミリもなかった。

一緒に歩いていてこどもが止まったら私も止まるし、例えこどもを置いていこうとも心配だから見える距離の最大限の場所で追いかけてくるのを待ってるわ。。。

あー、この子は自分が愛されていることに絶対的な自信が有る強靭なメンタルの持ち主だってことを忘れていたわ。

ここまでを頭の中で一気に考えたあと、こどもに伝えた。
「そうだね。お母さんは待つね。
だけどあなたが班長さんをやっているなら、一度止まってみんなに声をかけてあげてね。」と。

この話はこれで終わったけれど、頭の中で今朝の出発時の光景を思い出してみて思った。

止まらず歩き続けたこどもの判断は正しかった

なぜなら、その日の朝、わが子以外はみんな折り畳み傘や普通の傘を手にした状態だったから。
つまり、歩きながらでも傘をさすことができたのです。

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