見出し画像

“太陽がいっぱい”

≪ パリ滞在記・その16 ≫
   〜Petit Palais プティ・パレ 〜

プティ・パレ Petit Palais (パリ市立美術館)に行って来ました!
向かいに建つ「グラン・パレ」や「アレクサンドル3世橋」と同時期、1900年のパリ万博のために造られた建物。
万博後「市立美術館」になったとは言え、 ”常設展の入場は無料だし、多分イベントがメインの場所で、作品自体はそれ程期待しない方がいいかも“ と勝手に思い込み、少しなめていました。すみません🙇‍♀️

広いホールに置かれた彫刻、絵画、タペストリー、家具など多岐にわたる作品が並び、まるでパリの邸宅美術館のよう。しかしここは、高い天井と大きな窓から明るい光が差し込む開放的な空間なのです。近年の改修で19世紀の展示雰囲気と鑑賞しやすい環境の “いいとこ取り” が成功したようです✌️

画像1

隣のフロアでは、次回展示の準備中。コッソリ ではなく堂々と覗き見ができて得した気分になるのです。

画像2


1階を見終わって現れるのが、地下フロアに続く明るい自然光を取り入れた螺旋階段。ロダン美術館やピカソ美術館もそうでしたが、螺旋階段の美しいこと!

画像4

ヒンヤリ大理石と繊細な鉄製の手すりに温かみを感じるのは何故だろう、と窓から見える青空に目を細めつつ地下に降りると、見応えある作品が次から次に現れました。ドラクロワ、アングル、ふむふむ定番です。おっ?シスレーですか。彼が晩年に住んだ村の教会を描いた一枚。光と影がいいですね。

続くはセザンヌ。この作品を見るとヴラマンクをはじめとする後世の画家の作品がいくつか頭に浮かびます。やはりさすがのセザンヌ🤔。

画像4

コローにホッベマ…。と思ったら、突然プッサンの『嬰児虐殺』。

画像5

新たな出会いと発見がたくさん有って、一人で興奮しておりました😤

来て良かった!とニコニコ顔で展示室を出た後は中庭に出てテラス席でランチ😋

画像6


南国風の木々が少し不思議で、自分がいつの時代のどこの国にいるのかわからなくなりました。
“ Plein Soleil ” アラン・ドロンのように呟く大満足の時間でした。
              <その16>終わり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?