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OKAMOTO TARO - A Retrospective

「美術品」や「芸術」の、あのよそよそしさ
そのなま皮をひっぱがして、自由なイマジネーションをふき上げるべきだ

岡本太郎氏の言葉より

この言葉通り、芸術品らしく繕ったお行儀の良いラッピングを引っ剥がしたような、魂の作品が展示されていました。
何とパワフルでエネルギッシュで、何と鮮やかで激しいのでしょう。
どの作品も力強く、心に響きます。

とても乱暴な画像をお許しください(全ての作品が撮影OKでした)。

展示会場の様子

「どの作品が、どんなふうに良かった」
というのではなく、ただ作品に引き寄せられ、また別の作品が気になって近づいて…。朝一番の展示会場を縦横無尽に行ったり来たりしてきました。

幅広く活躍する岡本太郎氏は「いったい何が本職なのか?」と問われ、

人間 ー 全存在として猛烈に生きる人間だ

と答えたそうです。
カッコいい!
私も誰かに質問されたら堂々とこんな風に答えたいものです。

実は岡本太郎氏について、
『太陽の塔』を作った人+「芸術は爆発だ!」と言った人
程度の知識しかありませんでした。

芸術は挑みであり、理解、無理解を超えての、強烈なコミュニケーションです

ぶつかり合うことが調和だ

噛み合わないように思える発想と言葉、そしてそれを体現した作品に唸らされます。「なるほど、なるほど」と。

そういえば、どの作品にも “ぶつかり合い”(=調和)と強烈なメッセージが描かれているように感じます。そして私の魂に語りかけてくるのです。
作品はきっと岡本太郎氏そのものなのですね。

我が家には西洋美術の資料しかないので、この場で彼の魅力をアレコレ語ることはできませんが、もっともっと岡本太郎氏のことが知りたくなりました。

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ところどころに展示されている彫刻やオブジェがコチラ。

展示会場の様子

楽しい。そして愛らしい。。。
これまた、いろいろな表情を持った岡本太郎氏に見えてきました。

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以前の私だったら、今回の美術展にここまで魂を震わせることはできなかったかも知れません。なので「全く良さがわからない!」という感想もアリ。
芸術作品をどんな風に受け取るのかは、鑑賞者の経験、置かれた状況、目指しているもの、興味あること、その日の体調…などなどによって異なってくるのでしょうね。

が、しかし。
今回の<岡本太郎展>は、是非多くの人に見てほしい!
ので周囲の人たちに お勧めしまくっています(笑)。
「楽しいよ」「エネルギーがもらえるよ」「なるべく人が少ない時間に行って、縦横無尽に鑑賞してね」
そして
「グッズが最高!」と。

購入した岡本太郎グッズたち

中でも『太陽の塔』ピンバッチ(写真左下)にはハートを撃ち抜かれました。
もう一個買っておけば良かったなぁ…と後悔するほどです。

悩んだ末に図録も購入したので、しっかり岡本太郎氏に迫りたいと思います。

<終わり>

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