何年経っても色褪せない作品に出会う3月にしたい。
2月29日がこれほど静かに過ぎていくのを初めて経験するかもしれない。4年に一度しか訪れない「特別な日」も、世の中が非常事態の時は「普通の日」となる。
普通と異常の間に立って「日常」をつくろうとする私たち。みんなが「自分にとってのジレンマ」と向き合い、答えを出そうとしている。
このような時「とにかく本を読もう」と思って本屋に行く人が多いと聞き、それができる間は大丈夫だと少しばかりの安心感をもらう。
本に思いきり救われてみよう。昨日書いたように。
明日から3月。
自分なりの「今だからやりたいこと」を考えてみた。
普段から小説、エッセイ、ノンフィクション、日本語の本、英語の本、オーディオブック、漫画(このジャンルは無知なので友人が教えてくれる)と色々読むけれど、3月はふたつのキーワードに絞って読んでみようかと思う。
そのキーワードは「小説」x「新しくない」。
新作もどんどんじゃんじゃん買って読みたいけれど、今年の頭に積ん読が200冊を超えている事実を知って驚愕。1月、2月と、自分の部屋にある小さな本屋さん(というツイートを見てめちゃめちゃ可愛いすぎると思った)から本をピックアップして読んでいる。
今は「本屋に行って本を買おう」という思いもまた強いので、明日あたり本屋に行って、進んで積ん読を増やしてしまおうとも思っている。
ただ、私の中での「小説」x「新しくない」の組み合わせを読みたいと思う理由に、過去の自分が読みたかったものと出会える、というのがある。
つまり、立ち止まって、見直してみるということ。
新作ばかりを追いかけて、何冊も同時に読み、ストーリーが混ざってしまういつもの感じではなく(それって全然ダメな読み方!笑)。
過去の自分がどこかのタイミングで惹かれて、知りたいとか、読みたいと思って手に取ったタイトル。
私は積ん読リストに必ず「どこで買ったか」「誰が勧めていたか」を記すようにしている。そこから広がる文脈が面白いと思うから。
どこで、誰に、どうやって勧められたかを思い出すと、自分のその時の心理状態が蘇ってくる。
最近、下北沢のB&Bにて、田嶋陽子さんについてパネリストのみなさんが熱く語るイベントに行った(正確には『エトセトラ』VOL.2(エトセトラブックス)「We LOVE 田嶋陽子!」号の刊行記念イベント)。
登壇されていた山内マリコさんのお話を聞いているうちにどうしても山内さんの小説が読みたくなり、イベント後に『あの娘は貴族』を買う。『あの娘は貴族』という小説を読む(個人的な)背景には、日本で育ってない私が「日本の女性を知る、学ぶ」というテーマがある。というより、これからはくっついてくる。
2016年に出版された『あの娘は貴族』は、新作ではない。でも今出会ったのには理由がある。
と、私の中で「小説」x「新しくない」の組み合わせには、小説だけではない物語がある。
新しいから買った。平積みだったから買った。雑誌で見たから買った。も、ものすごく大好きなことだし、しょっちゅう行っているアクティビティのひとつ。
でも「小説」x「新しくない」の組み合わせを読むということが、何年経っても色褪せない作品に出会うということが、2020年の3月にしてみたいことなのだ。
読んだ本をここでも、書いていってもいいですか?(書いていっちゃう。インスタだとキャプション制限があるので。笑)
Thank you for reading!
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