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「夢の引越し便」あとづけ

肩の荷が下りた気分です。

大学時代の作文なんです。最初は手書きで書きました。卒業間近に大学のパソコンで卒論やりながら入力そして出力しました。データは当時フロッピーディスクだったんですが、どこかへ失くしてしまいました。

そんなこんなで彼は自宅の手紙などを詰め込んだ収納ボックスに閉じ込められていたのです。
黄ばんで、シワシワで、読まれることを諦めているような悲しみを携えて、そこにそれはひっそりと息を潜めておりました。

僕は、ごくたまに、こいつの存在を気にはしていました。
大切な人に見せたり、何か書きたいなと思う時にその衝動を抑えるためだったり。
まぁ見せてもあんまり良い反応をもらえなかったのと、僕自身誰かに何かを伝えたくて書いたものではなかったので、存在しているということだけで彼は存在価値を満たしていたのです。

とあるとき、OCR(文字認識)アプリがあることを知りました。文字をデータ化できるというのです。
僕は彼を読み込んでみたいという衝動に駆られました。

読み込んでみたら、まぁ酷いこと酷いこと。
句読点やら漢字やらがボロボロになってしまい、彼が壊されてしまったのです。
急いで修復しなくては、そうだ、なんならもう少し肉付けしてみよう。
、、、という軽い感じでリライトを始めました。

そしてほぼ同タイミングでこのnoteに出会いました。

なんなら公開してみよう。

改編しながら上げていこう。


そんなこんなで2か月半ほどかかりましたが、無事、陽の目を見れたということで、個人的に大満足です。

フィルム映画がデータになり、音源がデータになり、告白もオンラインになり、絆もSNSになり。

クリエイティビティがAIに脅かされそうな未来に、
いよいよ僕の凡庸さと焦点の合わない筋書きこそが人間ならではのシンボリックなものになってたらいいな。

また、20年後にリライトしたくなることを願って。

お時間がありましたら是非下記から読んでいただけたらありがたいです。
https://note.com/laylaire/m/meac309f0f274

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