マガジンのカバー画像

法律雑誌(債権法改正)

2
運営しているクリエイター

記事一覧

債権法改正―法定利率と市場金利の逆転・マイナス法定利率

◆ SUMMARY ◆ 改正民法における変動法定利率の下では、理論上、法定利率と市場金利(市中金利)の逆転が起こり得るし、また、法定利率がマイナスになり得る。

◆ 検 討 ◆ジュリスト2018年1月号(No. 1514)(以下「本ジュリスト」といいます。)掲載の「連載/債権法改正と実務上の課題」第1回「法定利率」(本ジュリスト60頁以下)に気になった記述があったので、ざっくり検討してみました。

もっとみる

譲渡制限特約違反の債権譲渡による契約解除

譲渡制限特約違反の債権譲渡による契約解除に関し、「民法(債権法)改正の要点(4)ー金融実務に関連する項目を中心にー」(金融法務事情 No.2078)の説明に疑問。「きわめて合理性に乏しく、権利濫用等に当たりうる」と一般的には言えない。『講義 債権法改正』221頁以下のような説明にとどめるべき。

他方、規制改革推進会議第11回投資等ワーキング・グループでの検討のように、債権譲渡による資金調達を望む

もっとみる