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母と娘、二代でめざす「お客様と働くみんなに心地よい店づくり」

全国にあるローソンのオーナーさん・クルーさんに、マチの魅力とご自身との関わりをインタビューする企画「#マチのほっとステーションをつくるひと」。

今回は、神奈川県厚木市にあるローソン 新厚木高校前店で、親子でクルーとして働いているお母さんの尾鷲理恵さんと、娘で高校2年生の尾鷲彩さんにインタビューしました。


七夕の短冊は「ローソンの店員になりたい」

お母さんの理恵さんは、勤続15年4カ月になるとお聞きしていますが、理恵さんがローソンで働こうと思ったきっかけと長く続けられている秘訣を教えてください。

理恵さん 人と話すことが苦手だったので克服したいと思ったことと、当時、長男がまだ小さかったので、送り迎えしやすいところで働きたいと思ったことです。最初はお客様とうまく話せなかったのですが、だんだんと話せるようになりました。2016年にマチカフェ部門のグランドファンタジスタに認定されたことも転機となりました。17年には全国大会に出場し、「お客様一人ひとりに心地よい店づくりをしたい」という気持ちが強くなっていきました。
 
※グランドファンタジスタとは、ローソン独自の認定資格。接客・FF(揚げ物などのファーストフード)・マチカフェ・まちかど厨房の4部門があり、筆記や実技、面接などを経て、ファンタジスタ、グランドファンタジスタとステップアップできる。

彩さんは小さなときから、ローソンで働くお母さんを見て育ったそうですね。

彩さん はい。物心ついたときからローソンで働くお母さんを見て「楽しそうだな」と思って、幼稚園の時、七夕の短冊に「ローソンの店員になりたい」と書いていました。高校生になってアルバイトができるようになり、別の仕事も探してみたけど、接客だけでなく厨房調理など、いろいろなことを経験できるローソンがやっぱりいいなと思って。

彩さんがローソンでアルバイトをすることになったとき、理恵さんはどんな気持ちでしたか。

理恵さん 私の仕事を見て「やってみよう」と思ってくれたことを、内心うれしく思いました。小さな頃からよく店に来ていて、オーナーも回りのみなさんもよくしてくれていたので、親としてもどんな職場かよくわかっていて安心という思いもありました。
  
彩さん 小さな頃からおやつを買いに行くなどたびたびお店に来ていて、そのたびにクルーさんに遊んでもらって。なかなかない環境だったと思います。第二の家みたいな感じですね。
  
理恵さん クルーとして加わったときは、オーナー含めてみんなが「あの小さかった彩ちゃんが!」と歓迎してくれました。この店舗は、みんな助け合って雰囲気がいいんです。

その「いい雰囲気」を作ってきた一人が、理恵さんだと思います。どんなことに気をつけて働きやすい雰囲気づくりをしていますか。

理恵さん なるべく話すようにしています。課題があれば誰でも意見を言い出しやすく、一緒に取り組めるようにしてきました。クルー同士にちょっとした行き違いがあれば、間に入って話を聞いたり。「尾鷲さんがいると安心するね」と言ってもらったときは、うれしかったです。
  
彩さん 以前はただ単に決められた仕事をしているだけだと思っていたんですけど、ローソンで働き出してから、お母さんが周りをよく見て働いているということを知りました。コミュニケーションノートを見たら、お店をよくするためにみんなに気を付けてほしいことなどたくさん書いてあって、お客様だけでなく、お店のみんなのことも考えて働いているんだな、家だけじゃなくローソンでも“お母さん”みたいな存在だなって思いました。  


お母さんの声は聞き取りやすくて見習いたい

とても仲が良さそうなんですが、その秘訣を教えてください。

彩さん 共通の趣味を持っていることですかね。自分の推しを布教したので(笑)、よく一緒にライブに行っています。
  
理恵さん そうですね。それと、嫌なことを引きずらないことだと思います。叱ってもズルズル引きずらずに、すぐに切り替えています。
  
彩さん ケンカしてそのまま寝てしまうこともあるんですけど、朝起きたらふたりとも、普通にしゃべっている。お母さんには、ローソンであったことや学校のこと、いろいろしゃべっています。

お母さんは仕事に対して厳しいですか。

理恵さん あんまり厳しく言ったことはないと思うけど⋯⋯。
 
彩さん 厳しくはないですが、たまに働いている様子を見られると緊張します。お母さんの目が仕事の目なんで。一緒のシフトになることはほとんどないのですが。 

ローソンの先輩としてアドバイスを受けたことはありますか。

彩さん 私が働き始めたときはコロナ禍真っ只中だったので、マスク着用で、レジ前には感染予防のための透明シートが張られていたんです。それで「思った以上に大きくはっきりと話さないと、お客様に伝わらないよ」と言われました。お母さんの声は家とは全然違う声なんです。聞き取りやすいし、店全体に響く。セールをしているときなんて、お母さんの声が聞こえないことがないくらい。そこは見習いたいなって思います。
  
理恵さん 声が小さいので「お客様を不快にさせてしまうのでは」と心配しましたが、最近はうまくコミュニケーションをとっていて成長を感じます。私より仕事に慣れるのも早いし、周りを見ることもできていると思います。

いつもこうして褒めてくれるんですか。

彩さん 面と向かって褒められることはあんまりないです(笑)。


お客様に「この店に来てよかった」と思っていただけるように

これまでチャレンジしてきたことを教えてください。

彩さん 高齢のお客様がよく話しかけてくださったり、子どもたちがお菓子を買いにきたり、お客様に合わせて声のトーンや話し方を変えるよう心がけています。中学生のときは同世代の友だちと話すことがほとんどだったので、そういうことは今までにないチャレンジでした。

理恵さん 私は店内装飾です。当店はマチカフェ先行店だったので「コンビニに、挽きたて・淹れたてのコーヒーがある」ということを、どうすれば伝わるだろうというところから始まって、自然と担当するようになりました。クマのぬいぐるみを手作りしたり、季節ごとに飾り付けしたり、楽しい雰囲気にできたらと思っています。常連さんから「かわいいね」とお声を掛けていただいたときは、うれしかったですね。働くみんなも明るく装飾されていると、気分も上がるのかなと。

これからチャレンジしたいことはなんでしょうか。

彩さん グランドファンタジスタになることです。マチカフェ部門のファンタジスタに授与される黒いエプロンがかっこいい。お母さんが一生懸命勉強していたのを知っているから、簡単に合格できるものではないと思うけど、お揃いの黒いエプロンを着たい!

理恵さん みんなが気持ちよく働ける環境を維持し、お客様に「この店に来てよかった」と思っていただける店にすることです。そして、娘をグランドファンタジスタに育てることですね!
 
文/安楽由紀子 撮影/篠塚ようこ
※「AERA」2024年1月29日号(1月22日発売)掲載の広告タイアップ記事を再構成したものです。


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