ロースクール対策の勉強法

はじめに

私は学部時代と院浪時代の2回ロースクールを受験しました。

まず、学部時代に受けたのは明治、中央、慶應で全て合格をもらうことができませんでした。

つぎに、院浪時代に受けたのは明治、中央、慶應、一橋で慶應を除き全て合格をもらうことができました。

そこで、今回は私がロースクールの受験対策で実際にやっていたことをベースに、合格までの勉強法を解説したいと思います。

人それぞれ勉強の哲学があると思いますので、参考にしたいと思っていただいたところだけでも参考にしていただけると幸いです。

ちなみに、私の受験対策開始時の学力は以下の感じです。

①某MARCH私立大学、法学部
②大学卒業時GPA2.0くらい

控えめにいってもあまり褒められた感じではありません。

それが、合格を複数もらえるようになるまでになった方法を具体的にお伝えしたいと思います。

ただ、ここでお断りなのですが、私はオンラインで伊藤塾というスクールに通っており、そちらのテキストを使用して勉強していました。

ですので、私の勉強を参考にする場合、前提として、伊藤塾のテキストがあることが必要ですのでご理解ください。

私がおすすめする勉強法は以下の通りです。

①基礎マスター入門講義を爆速で視聴する。
②論文マスター問題研究を視聴する。
③論文ナビゲーションの要件、論点を暗記する。
④論文マスター問題研究を周回して解く。
⑤ロースクールの過去問を解く。&論文マスター答練を受講する。
⑥自分の好きな演習をする。

解説していきます。

【①基礎マスター入門講義を爆速で視聴する。】

まず、最初はインプットから始めます。

やり方は、

(0.前回やったところを爆速で読む。)
1.講義を1.5倍速で聞いて理解する。
2.理解できなければ止めるか聞き直して理解する。
3.訂正や書き込みがあれば指示に従う。

これをとにかく繰り返します。

大切なのは、理解したらすぐに忘れることです。

この段階では、期間を空けてもう一度テキストを見た時に、そういえば聞いたことあるぐらいの状態にしておくことがこの段階のゴールです。

正直、体感としては最初なのにこの段階が1番きつかった思い出があります。

量としては、

1講義60分×650コマくらい=650時間

これだけかかります。1日8時間視聴しても3ヶ月弱かかりますのでとてつもない量です。

この段階をどれだけ爆速で縮められるかで後の演習にさける期間が変わりますのでとにかく早く終わらせることをおすすめします。

ちなみに私は8ヶ月くらいかかりました。

【②論文マスター問題研究を爆速で視聴する。】

2ステップ目も講義になります。

こちらの講義は①の基礎マスター入門講義とは異なり、演習の解説講義となっています。

やり方は、

(0.前回の復習をする)
1.演習問題を読む。
2.講義を視聴する。
3.演習問題を解く。

これで、1周を終わらせます。

この段階では、法律の論文の書き方を覚えることがゴールです。

論点などの暗記事項は後回しで大丈夫なので、問題と解答がどのように対応しているのかを理解します。

正直、初めて講義を聞く時は、先生方が日本語で喋っているのがわかるだけで、内容は全く理解できません。あきらめましょう。

【③論文ナビゲーションの要件、論点を暗記する。】

3ステップ目は暗記です。

やり方は、

1.〇〇の要件、論点の最初の一行(〇〇の意義が問題となる、〇〇の判断基準が問題となる等)をみて答えを暗唱する。
2.覚えたと思ったら書いて解答できるか試す。

これを覚えるまで繰り返します。

この段階では、書いて9割解答ができることがゴールです。

最初で最後の暗記になります。基本的には法律の答案は問題に応じて柔軟に対応する形で解答を作るので、ここを覚えれば他で暗記はなしで大丈夫です。

【④論文マスター問題研究を3周くらい解く。】

4ステップ目は演習です。

やり方は、

(0.前回間違えた問題を復習する。)
1.問題を解く。
2.答え合わせをする。

この段階でも、9割解答を作れるようになることがゴールです。

非常にシンプルですが、この段階が全ての過程を通して、1番自分の学力の伸びを感じると思います。

【⑤ロースクールの過去問を解く。&論文マスター答練を受講する。】

5ステップ目は力試しです。

やり方は、

1.時間を計りながら問題を解く。
2.答え合わせをする。
3論文マスターであれば答案を提出、講義を視聴する。

これは1周で十分です。

この段階では、自分の力を知ることがゴールです。

順番はどちらが先でも大丈夫です。

論文マスターは解答が載っているので、自分のできはある程度わかると思います。また、答案は塾に提出できるので、客観的に自分の解答を見てもらうこともできます。

ただ、過去問の方はそれがありませんので、解答例を自分で調達する必要があります。

他の記事でロースクールの解答を配信してますので、もしよければご活用ください。


【⑥自分の好きな演習をする。】

最後も演習です。

やり方は、

(0.前回の復習をする。)
1.問題を解く。
2答え合わせをする。

これを続けます。

この段階では初見の問題に対応できるようになることがゴールです。

ロースクールの問題は全く同じものが出ることはありません。なので、初見の問題に対応できるようになることが重要です。

今回はロースクール対策の具体的な勉強の仕方を解説しました。皆さんのご参考になればと思います。


この記事が参加している募集

#受験体験記

1,408件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?