編入か? 浪人か?

 この記事は大学入学試験の結果が思うように行かなかった方のために書いている。
 私も大学入学試験では思うような結果を得られず、結局編入をすることにした。
 編入か、浪人か。
 どちらがベストかハッキリ申し上げれば、それは人それぞれであると思う。だが、何かしら判断する際の材料になればと思い、ここに私なりの考えを記そうと思う。

編入試験は難しい

 まず、編入試験について大体のことは、拙著「法学部編入合格マニュアル」https://note.com/law000philo/n/n8399dad9122f をご覧いただきたい。
 編入試験は倍率を見ればわかるように、一般入試と比べて倍率はかなり高く、合格率も低い。要するに、この辺りの数字だけ見ると「受かりにくい」試験なのである。

 編入試験は毎年必ずおこなってくれるとは限らない。ある年突然実施なしとなることもある。

 また、京都大学や大阪大学は特にそうだが、編入試験は出題範囲が広く、全て勉強した上で臨むということができない。

編入試験は相性だ

 編入試験は、小論文と英語が課されることがほとんどである。そのため、この二つの試験への適性が高くないと合格できない。

 まず、小論文を書く力が合格には重要になってくる。ハイパー進学校出身にも関わらず、編入試験で苦労する方も見かけるが、そういう方は小論文が書けないことで悩んでいることが多い。そして書けない人の多くが、丸暗記ベースの一般受験型の思考をしてしまっている。そのような方は、おそらく浪人し、一般受験をした方が良いと思う。
 一方、日頃からよく本を読んでいたような方や、自分で主体的に学ぶのが得意な方は、小論文も比較的すぐ書けるようになっている印象がある。そういう方は編入試験の方が向いているかもしれない。

 また、編入試験の英語に関しては、自分の得意とする英語スキルに合わせて受験する大学を選べば良い。英文和訳が得意なのか、リスニングリーディングが得意なのか、スピーキングやライティングが得意なのか。
 編入試験で課される英語は、大学独自の英文和訳問題や、TOEIC、TOEFL iBTなど、大学によって異なる。好みで選ぶのが良い。

私が編入を選んだ理由

 私はなぜ浪人し一般受験を再チャレンジするのではなく、編入試験を受けることにしたのか。

  • 金銭的事情

  • 大量暗記型学習の味気なさへの嫌気

  • 読書習慣があった

  • 小論文が書けそうだった

  • 編入試験の過去問を見て、いけると思ったから

 大体上記のような理由から、編入試験を受けることにした。

終わりに

 冒頭でも申し上げたが、編入試験に挑戦するか、浪人して一般受験を受けるか、本当にその人次第だ。どちらが楽かという話ではない。
 ただ、私から言えることは、自分の得意不得意をよく理解し、あとは選んだ方の受験を頑張るだけということだ。
 どちらも楽な道のりではない筈だ。後悔がない方を選んでほしい。

 


 

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