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パリ17区での日々
パリ17区との出会い
パリは20区の行政区に分けられていて、それぞれ個性的な色を持っている。フランスに来るまでは17区は個人的によく知らない街だった。高級住宅街といえば16区のパッシーを思い浮かべるし、伝統的な場所といえば1区や5区を思い浮かべる。逆に危険な街といえば19区、20区。17区は本当に何があるのかよくわからない街だった。私が3ヶ月のホームステイ先として17区に住むことになったのは本当にたまたまで、おそらくこんな機会がなければ訪れることのなかったと思う。
けれど、この生活があと1週間と迫ってきて、私は17区でパリ生活をスタートできてよかったと思っている。17区はこれと言って特筆することのない街だけれど、生活することにフォーカスしたこの街が好きだ。
17区は何もない街?
隣り合う16区にはエッフェル塔、18区は言わずとしれたモンマルトル、8区にはシャンゼリゼ通りから凱旋門まであるのに対し、17区はこれといった観光地がない。かつての公爵?が作ったというモンソー公園もあるけれど、チュイルリー公園やリュクサンブール庭園に比べると知名度は格段に違う。私もエージェントから住所を渡されたとき、「ここはどこ・・・?」という気持ちだった。
ただ、何もないからこその静けさがある。日曜日に散歩していると休憩するカフェに困るくらい店は空いていないし、人が出歩いているもの見かけない。観光客でごった返すこともないし、Monoprixなどもお土産用のお菓子ではなく、生活に重きを置いた品揃え。テルヌ地区は特にLe Bon通りにあるマルシェがほぼ毎日空いているので、そこで肉やチーズ、野菜を揃えることができる。ちなみにテルヌ通りにあるマルシェは観光客価格のため割高らしい笑
パリ17区での日々
パリ生活もあっという間に3ヶ月が経とうとしている。成長を感じられず落ち込むことも、頑張れない日も、このままでいいの?と思う日も、もちろんたくさんあるけれど、シャルル・ド・ゴールエトワールの駅を降りて、テルヌ大通りを見るとホッとする。そんな街で暮らせてよかった。
本当にこれと言った観光地も美術館もレストランもない街だから、残り9ヶ月でここに訪れるのが何回あるかわからないけれど、私は17区に初めて訪れた日のことを忘れないだろう。
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