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暖房と給湯(その2)〜肩を張らずにフランス62

フランスの今の家は田舎家なこともあって、15年ほど前に燃料油式から薪式に変えた。庭の外れには山の様な薪が積んである。家の裏には2トンちかい貯水槽(貯湯槽?)がありお湯を溜めている。実はこの貯水槽の中に150リットルほどの小さなタンクが浸かっていて、屋内で使うお湯を供給できる様になっている。冬場はこのセントラルヒーティングが作動しているので自動的にお湯が使えることになる。

夏場は当然セントラルヒーティングは停止している。給湯に関してはさっきの小さなタンクに電熱器が入っていて夜間の電気代の安い間にお湯を沸かしている。加えて太陽熱温水器の管がこのタンクに巻き付いており、陽の照っている間は十分温度を上げてくれている。

さて薪式の欠点は毎日大きな薪(50cm)をくべないといけないこと。でっかい暖炉の様なものを想像してみたらいい。薪は毎年業者に注文する。燃料油のことを思うとずっと安く済むし、なんとなれば自分で切った木枝もくべてしまうことができるので、体力が続く限りは理想的な暖房、給湯システムだと思っている。

薪の山

日本家屋の場合だと鋳物のヒーターは重すぎて床を抜いてしまう恐れがある。それなら床そのものに管を満遍なく這わせたら?

実はこの方式も既に存在している。地下熱温水システム « géothermie »と呼ぶ。地球の温度をそのまま家に引っ張ってこようとするシステム。単独では出力不足なので他のシステムとの共用になる。

géothermie française

話が逸れたが、地下をわざわざ掘らなくても、ガスで沸かしたお湯を床に送れたら家全体を温められるのにと思うのだがどうなんだろう?こたつも電気を入れる必要がなくなるだろうし、一石二鳥に思えるんだが?

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冬の日本はこりごりなので、次に冬にどうしても行くことがあるとすると、両親の不幸とか止むに止まれぬ理由がある時しかない。たとえその場合でも2週間しかない「冬の休み」にピシャッとハマらないと仕事に支障をきたすし(1週間くらい認められているようには聞いた)、元気な顔を見られないことを承知でそれでも行く意味がどこまであるのかわからない。それでも行きたいと思うかもしれないのでこの話は「保留」にしておこうと思う。

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夏は2019年コロナ直前に行って、「もう夏には来ない」と思った。理由を釈明する必要はないと思う。

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暖房の話をしていて猛暑の夏の話で終わってしまった。

相反する物の呼応?、、、だったりして?

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