見出し画像

FY23のiCARE採用活動の振り返り

皆様こんにちは。サウナに行かなくても大汗をかくこのシーズンですが、いかがお過ごしでしょうか。

私は季節を問わずサウナラバーなのでこの暑い中でもサウナに行く楽しみは忘れていません。もはやサウナをすっ飛ばして水風呂に先にインしたりもしますし、何ならそれが楽しみだったりします。(当たり前ですが清潔にしてからです)

そういえば、去年の年末にこんなnoteを書きました。

当時はミスマッチが原因の早期離職者が多く、かつ従来の選考フローでは解決しないと感じていたため、選考プロセスを見直し新しく施策を追加しました。(何をやったのかは前述のnoteをご覧ください)

そこから約8ヶ月、年度でいったらまるっと1年が経過し、どう変わってきたのでしょうか。before-afterで解説します。


before-課題

当時の課題として、下記のような状態でした。

  1. ミスマッチが起因の早期離職者が多い

  2. 内定応諾率が低く、採用活動の効率が悪い

  3. 人事が選考にほぼ関わっておらず、候補者さんの機微をキャッチできていない

after-早期離職者を25%から6%に

FY22のiCARE全体の退職者のうち、25%が半年以内の早期離職者でした。
せっかくご縁が結ばれ入社してくださるのに、全体の4分の1が早期で退職してしまう。社員には採用活動のために時間をもらい、候補者には貴重な次のキャリアの一手としてiCAREを選んでもらったのに、双方にとって不幸せな結果が続いていました。全ては採用が原因です。

そこで新たに始めたワークサンプル、リファレンスチェック、オファーブック(プランニングシート)のうち、早期離職の改善となった大きな理由はオファーブックが大きいと考えています。

オファーブックとは、iCAREから候補者さんへ内定オファーの際に提示する書類です。下記は一例ですが、このような構成にしています。

  • 入社後1,3,6ヶ月での具体的な役割や求める成果基準

  • iCAREが候補者さんに提供できる価値の具体化

  • 早期活躍に向けてのサポート体制

  • 候補者さんに対し、iCAREが惹かれたポイント

  • 個別のメッセージ

このオファーブックを作成するには、初回の面談や面接からオファー面談まで候補者さんについて詳しく知っておく必要があります。「なぜ転職をするのか?」という入り口から、「iCAREが候補者さんのやりたいことに対してどこまで答えられるのか?」、「本当にiCAREで叶えたいことは実現できるのか?」などです。

ここは現場面談や面接の同席、人事からのヒアリングや実態の説明など、期待値の調整にかなり時間をかけ、ひとりずつチューニングを行いました。「ぶっちゃけ、今のiCAREはこういう課題を抱えている状態です」という説明もしているのですが、「想定していたイメージと違った」と言われることもあります。それでも、私たちは課題をリアルに伝えます。それこそが肝になると感じています。

正直、個別に向き合って双方の期待値を細かく調整するのはとても時間がかかります。他社さんの選考もあり、スピードを維持しながら活動していくことの大変さもありましたが、ここは折れずにやってよかったポイントです。

結果としてFY23は、早期離職者を25%から6%に抑えることが出来ました。下期だけでいうと4%と、非常に僅かな数字となりました。

企業にとっては受け入れ面でのコスト、費用面でのコストがかかってしまったとなるのですが、対個人となると「早期離職をしてしまった」という事実がついて回ります。

採用の前線にいるからこそ痛感するのですが、どんな理由であれ早期離職は書類選考で通過する確率がとても低いです。これまでが決して誇れる状態ではなかったのですが、課題の中でも重要度と緊急度が高いと思っていた早期離職を減らすという点において、ここまで大きく改善できたのはチームの誇りです。

こんな感じ

2.after-内定応諾率が約40%向上、93.6%に

この数字を出した時に、自分でも真っ先に「ほんまかいな!?」と思いました。

FY22は約100名へのオファーを出したのですが、その半分程度の入社となり内定応諾率は55%でした。いくら勢いのある採用活動をしていたといえ、半分の応諾では採用の効率が非常に悪いです。

今の採用チームは2.5名(0.5は労務と半々の方)で活動していくなかでこの効率を続けていてはまずいと思い、目標には掲げないものの、早期離職の改善と併せて個人的に応諾率の改善をずっと追いかけていました。

早期離職防止のためにやったこととほぼ同じですが、応諾率がグッと上がったのは期待値の調整です。人事が初回からクロージングまで伴走し、現場と二人三脚で確実に押さえるポイントを押さえていく。この積み重ねがあり、オファー面談でiCAREから候補者へのプレゼンがより良いものとなります。

ワークサンプルで一緒に働くメンバーを生で見てもらい、より日常に近いリアルなディスカッションで空気感を知ってもらう。これは一問一答形式の面接では中々感じ取れないものです。実施にあたっても、特に「オフィスで対面でやる」ということに重きを置いてきました。

古いタイプかもしれませんが、私は対面でこそわかる空気感があると思っています。「入社後がフルリモートだったとしても、一度は顔を合わせておきたい」というポリシーはぶらさず実施してきました。

結果として内定応諾率は約40%アップし、93.6%で着地しました。

オファーを出した49名全ての方に入社していただきたかったですが、ここは来期のチャレンジに持ち越しです。

3.入社した方が早期に活躍できているのか?

ここまでは課題と改善結果を述べてきましたが、ここからは少しテーマを変えてみます。

「採用はゴールではなく、活躍してもらうこと」という思いで日々活動をしていますが、最後の4Qでは「FY22に入社した方がどれくらい活躍できているのか、選考中のデータやオンボーディング時のデータと突き合わせる」とういう取り組みにもチャレンジしてきました。

  • 選考中の評価データ(HERP Hireから取れるデータ)

  • 入社後面談のアンケート結果(1-5段階評価)

  • 各QのOKR評価、Credo/Valueの評価(1-10段階評価)

この3つを突き合わせていき、どういう結果になるかをデータアナリストの若松さんと一緒にやってきました。

データ分析をすることを想定していなかったため、データ自体が統一できておらずゆれがあり正確に出し切れたとはいえないのですが、ざっくりと活躍できる人の傾向や、評価時の判断の傾向などが見えてきました。概ねの人が活躍出来ているというデータを見て少しホッとしたところです。ただ、ここはまだVer1として出しただけになってしまっているので、今後も継続していきます。

この先のFY24は1年かけて、データから見えるものを分析しテーマ別に課題を出し、採用活動やその後の組織開発に活かすというチャレンジをやっていきます。ここが出来るようになれば、採用チームとしての介在価値もグッと上がると感じています。脱・肌感採用!

こんな感じ

4.その他(自分のこと)

ここまでがチームとしての成果だったのですが、ここからは少しばかり私自身の振り返りをします。

2021年の6月に1人目の採用人事として入社し、採用チームの立ち上げを行なってから半年後に、チームリーダーとしてチームを持つようになります。
その後また1人が仲間になってくれ、今年の2月には採用チームのマネージャーに就任しました。

採用活動が上手く進むに比例し、急拡大に追いつけていない組織課題が目立つようになってきました。「いつかこのあたりもやってみたいな」と思っていたのですが、やりたい!と声を上げていたら今年の半ばくらいからやらせていただけることとなりました。

個人的には、採用を経験せず組織開発にいきなりいくのはパフォーマンスが出ないのではないかと感じるくらい、採用活動と組織開発は切っても切れないと感じています。それくらい、採用のキャリアに関われたことは本当に有難いと思っています。きっかけをくれた前職に感謝しかありません。

私自身も新卒〜第二新卒くらいまでは誰から見てもポンコツで、毎日深夜まで激詰めされて泣き、その後はただひたすら文句をいう他責野郎だったのですが、スタートアップの環境がここまで育ててくれました。環境にも恵まれたと思います。

直近は労務の知識を習得するため、少しずつ教えてもらいながら自身でも学習を始めました。チームメンバーが「人を責任をもって採用する上では労務知識がないといけないし、労務として従業員環境を整えるには採用計画や人事計画を理解していないといけないと思ったからです。」と述べている通りで、私自身も同じ課題を感じています。労務には今年に入って少しだけ関わることがありましたが、今後はもっと積極的に関わっていきます。

そして有難いことに、FY23下期の活動を評価していただき、全社MVPをいただきました。

MVPの半年前には、「誇り」賞というものもいただきました。通年で何かしらいただけた嬉しさもありますが、自分1人では何もできないからこそ、採用チーム・人事総務部・全社で採用を支援してくれるiCAREメンバーに頭が上がりません。いつもありがとう!

振り返ってみると、iCAREに入社してからこの2年間で沢山得られるものがありました。思っているより遠くに来たなと感じますが、この先は向かう課題が組織全体と大きいものになるため、今まで以上に厳しい道が待っていそうです。「働くひとの健康を世界中に創る」ために、人事から事業成長に寄与していけるようにやっていきます🔥!

シャッチョとボスとの1枚(顔はズタボロ)

MVPもらった直後のサウナは最高だった〜!脳天パカーン!みたいなサウナでしたね。夜も朝も入って修行みたいだったけど、これだからサウナはやめられない!w

最後に、チームメンバーの素敵なnoteを置いておきます。

iCAREでは現在人事は募集していないのですが、中長期的に興味があるという方はぜひお話しましょう!
人事以外でも多数ポジションで積極採用を行なっています。まずはカジュアルにお会いしませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?