ぬいぐるみ、情緒不安定、涙

100円ショップに寄った。
ふと目に入ったクマのぬいぐるみ、５５０円。
今は100円ショップに100円以上のものがたくさん置いてあってうっかりすると高いものを買ってしまう。

そのクマは真っ黒の目と鼻の位置が絶妙なバランスで、うるうると見上げる感じで可愛らしい。
立ち止まり、ぬいぐるみの手足を少し撫でてみた。

絶妙な黒の配分、純粋無垢に見えたその顔をしばらく見つめていたら、胸がなんでかきゅっとなりはじめ、鼻の奥がツーンとし始めた。

ああ、もしかしたら私は、今とても孤独を感じているのかもしれない。頼る人がいない心細さをどこかへ隠して見ないように過ごしているけど、限界なのか？...

慌てて外へ出た。店の中で涙がポロリと落ちるところだったから。

その姿を見た人には、情緒不安定発見！にｗが４つ位できっと流されるのだろうな。

なぜ外では涙を出してはいけないと思うのだろう。なんで恥ずかしい感じがするのだろう。
そういえば一人歩いている人が、ボロボロと泣いている姿を見たことがない。

数年前、心について学びそれが進んでいくにつれ、ある時から急に涙が出るようになった。泣くようになった。
それまでの自分は泣くということをせずにいたんだなと改めてわかったし、ものすごくものすごく耐えていたのだともわかった。

なぜ、泣くということをせずにいたのかは、わからないけれど。

話はもどって、昨日は卓球をあんなにエキサイトしたけれど、今日は午後から頼りなさに似た不安ともいえない落ち着きのない感覚があったから、きっとあのクマのぬいぐるみで堰が切れたのだろう。

人は誰でもゆれる。
女性はもっとゆれる生き物。

ゆれるのがいけないんじゃない。ゆれるのを隠して我慢して溜めて、、ねずみ花火のように怒りや不安をまき散らすのか、隠しに隠して鬱になるのか。ああ、ものすごくものすごく耐えるのか...すべてに不感症になりたくて、もう思考も一切したくなくて、鬱になるのかもしれないな。

次にあのクマのぬいぐるみを見たら買ってしまうかもしれないな。気を付けよう。そういえば子供の頃はぬいぐるみが無いと布団に入れない子だったな。

yuriyumiko