私の授業が荒れる原因⑤「確認不足」

子どもたちに指示をする。

簡単な作業指示も指示のうちに入る。

しかし、私の授業ではやらせっぱなしなのだ。

そのようになると子どもたちは以下のような姿に分かれる。

①きちんと指示に従う子
ほんの一部である。しっかりと真面目に授業を受けようという気持ちで望んでいるからこそ指示の内容もよくわかっている。時折真面目に考えすぎて、指示の内容を深く考えすぎる傾向がある。

②指示に従おうとするが作業が遅い子
ワーキングメモリの低さと少しつながる。脳の処理スピードが遅い。発達的にも遅れがある子がこの姿だ。ようやく作業に取り掛かろうとするともう次の展開に移っていることが多い。

③指示に従おうとしない子
話は聞いているが全く指示に従わない。やろうとすらしない。これには関係性が非常に重要となる。やろうとしたら褒めて励ましていく力が教師に必要となる。時には詰める必要もある。やろうとすればできる子が多いが、できない・失敗経験がとてつもなく多いのでその経験を排除するからこそ、このような行動がある。

④指示内容が理解できない子
発達障害がある子がほとんど。教師の言葉が全く入らない。すなわち、理解できない。個別に説明すると少し理解できる。視覚的な支援や具体物の使用が必須となる。(特に低学年の場合)

⑤そもそも聞いていない子
私のクラスに多い。必ずどのクラスにもいる。頭が切れる子も入る。賢い子も入る。ほとんどの原因は「ていたずら」である。物を持っている、上履きをいじる、折り紙をする…。他のことに意識が向いている時が多い。手に物を持たせない配慮が必要だ。

他にもあるだろうが、私のクラスや今までの経験からこのような子たちが多いと推測する。

上記の子たちに必要なのは、「確認」の2文字である。
この確認が不足すると
・やらなくてもいいと判断する子
・何をしたらいいのかわからない子
が次々に増えていく。

だからこそ、目線とセットでこの確認が重大になるのだ。

確認にはたくさんの方法がある。
・挙手
・隣同士
・指を置かせる
・音読させる
・顔を上げさせる
などなど…

しかし知っていても使いこなせない時がある。

なぜか。

それはただ“言っている”“使っている”だけだからだ。

使いこなすためには子どもを見る目線が必須となる。

目線を送り「できている・できていない」の判断をするために確認をする。

確認ができたら、
・できている子には次の指示や褒め
・できていない子へは支援・指導

授業の流れとしては、
発問→指示→確認→褒める…が王道となる。

褒めながら次の発問や指示に移っていく。

少しずつ少しずつわかってきた。

あとは何度も練習するだけ。

技術を技能へと変化させるのだ。

さすれば、規律は安定する。

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