私を変えてくれたたった1つの修業法⑩
【英語 45分間テープ起こし3ページ目】
今回も「説明」に限定して記述していく。
前回の続きと思いながら読んで欲しい。
1.小さなYesを入れよ
授業において我々教師は子どもたちに説明をする場面がある。
そして発問・指示・説明の中で最も秒数がかかるのがこの説明ではないだろうか。
もう少し具体的に想定すると、例えば理科の実験器具の使い方を説明するとする。
1つ1つの道具の使い方や注意すべきところ、はたまた班で活動する単元が多いので誰が取りに行き、記録はどのようにつけるかなどてんこ盛りだ。
ここで時間も忘れて教師の一方通行で話をしてはいけない。
子どもたちは理解もないまま活動に移ってしまう。
ここで必要となるのが「小さなYes」だ。
小さなYesとは文字通り細かく刻んだ確認である。
実験器具の説明ならば、
1実験器具の名前
(確認)
2その使い方
(確認)
3注意点
(確認)
のように説明をしていく際に、1つ1つの説明終了後に確認をしていく。
「もうみんなここまで分かったね」と教師が持つ勝手な思い込みの確認ではない。
「ここまででわからないところありますか?」と子どもたちの目線に立った確認をするべきだ。
細かなYesを逐一聞く事によって子どもらは安心してその後の活動に移行できるだろう。
2.メンタルモデルを常に意識せよ
メンタルモデルとは何か。それは、
話を聴く側が自分の頭の中に作る自分なりの理解のことを言う。
認知心理学の1つだ。
つまりは、子どもたちにこのようなことを思わせるのだ。
「あぁ、先生は今この事について話をしているんだなぁ。」
ここで重要になってくるのは「これから何を言うのかという見通し」だ。
教師の先見のない話し言葉ほどひどいものはない。
聞いている側もよくわからない。
だからこそ、この視点が必要だ。
結論から話すのとは少し違う。
今この人たちはどんなメンタルモデルを持っているのかを教師側が常に意識しておく。
それだけで伝え方はスッキリし、言葉が明瞭になる。
さらには、「見出しをつける」のにも目を落とせない。
初めに結論を言っても、そこから脈絡なく話があっちゃこっちゃ言ってしまう人がいる。私もよくやってしまう。
それを防ぐための見出しだ。
話の途中途中で今何を話してるかを一言でまとめて言うのだ。
例えばこんな場面。
「今から遠足の場所に着くまでの話をします。」(メンタルモデル)
「話は3つです。」
「まず、駅までの歩き方です。」(見出し)
「集団で行動します。2列で歩きます。その際、必ず手を繋ぎましょう。はぐれないようにするためです。駅までには車がたくさん通ります。中にはガードレールがない歩道もあります。そこでは1列になります。これが合図です。駅までの歩き方の説明は以上です。ここまでいいですか?(小さなYes)」
のように明確に伝えられる。
会議でも集会でも使える。意識していきたい。
3.場の設定ができたら…
ここまで今日のページ欄について触れていなかった笑
前回の記事を踏まえた話を最後にする。
最後の失敗は「買い物の仕方の説明」だ。
子どもたちがどのようにカードや英語を使って活動を行うかである。
私の文字起こしの1部を抜粋すると、
これやったところ。この紙を置きます。で、おいて、糊と赤鉛筆で、さっきと同じようにペタっと貼ってぇ、お店の人が数えながら、斜線をしていきます。
何を話しているか脈絡がない。
さらに抜粋する。
OK?これ別々でしょ?例えば、potatoっていった人が「potato fifteen please」って言ったら、例えばこの人がポテトの担当だとしたら、この人が渡す。
実際に文字に起こすと全く説明になっていないことがマジマジと伝わってくる。
今の私なら、
ナンバリングとキーワード化を行う。
+視覚化も補助的に行う。
さらに枠組みを明確にする。
お店側と客側に分ける。
例えば、お店側。
1商品をもらう
2貼る
3渡す
4お礼を言う
のようにだ。
誰もがわかるように手立てを講じていく。
それが教師の大きな役割である。
次回が最後になる。
私がこの修業を通して何を身につけ、どのように変化したかを綴る。
ぜひ最後まで読んでいただきたい。
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