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初任時代の映像を振り返る③

前回に引き続き、算数(3年生)の映像を振り返る。

今回は「〇〇を禁止する」である。

なんだろうか?予想してみていただきたい。

この〇〇があるかないかで1つの授業が大きく変化するのは言うまでもない。

しかし、これは意識をしないと瞬間的にすぐに出てきてしまう悪魔のような存在だ。

それは、「空白」である。

今日はこの空白について、

「映像のどこに空白があるか」

「空白は減少ではなく禁止」

「空白を作らないための必要な技術」の3点から述べてゆく。


1.映像のどこに空白があるか。

「はい。初めまーす。」(空白6秒)

「折り紙を使って円を書きます。まず、」(空白12秒)

徐に教科書を出し、ページを何も言わずに調べる。(空白12秒)

「教科書21ページ。□4番。」(空白17秒)

この記録は、たった1分58秒の中でだ。

空白が47秒もある。

実際に秒数を数えてみると、どれだけ無駄な時間かがよくわかる。

自分の授業をメタ認知できる。

ぜひやってみていただきたい。

2.空白は減少ではなく禁止

「空白は少なくせよ」

ではいけない。

授業を受ける子どもは待ってくれない。

その謎の時間を自由に酷使し始める。

物をいじる、隣の友達と喋る、立ち歩く…。

そして、授業者が叱る。

負のサイクルである。

だから空白は

“禁止”

が絶対である。

子どもたちに隙を与えないのだ。

では、どんな時間を与えれば良いのだろう。

「〇〇の時間」

空欄に入れてみていただきたい。


様々な時間が考えられるだろう。

いくつか挙げてみる。

「書く時間」「読む時間」「交流の時間(歩くなどして)」「話し合う時間」「作る時間」「考える時間」「見る時間」「聞く時間」「動く時間」「並ぶ時間」

これらの時間を意識させるために空白を禁止する。

しかし、なるべく与えてはいけない時間もある。

これも考えてみていただきたい。

私は「待つ時間」だと考える。(空白の時間とも言えなくもない…。)

特に速くできた子が待つ時間である。

これがあるのが原因で(頻繁に)教室が荒れ始めるのは明快だ。

子どもらに何もしない時を与えない。

これを肝に銘じ、授業を行っていく必要がある。


3.空白を作らないための必要な技術

私の初任時代は空白のオンパレードだった。

私は何もない間の後に指示の送出が非常に多かった。

子どもたちは騒ぎ始めている。

できる子は、真面目な子(特に女子が多かった)は姿勢良く且つ困惑した表情で私を見つめる。

その視線がとても心苦しかった。

申し訳ない気持ちで溢れていた。

今では、多少なりとも技術を学んだおかげで空白を無くせるだろう。

まず、空白を無くす前提として、

活動を明確にした上で授業を始める必要がある。

いわば組み立てだ。

どこにどんな活動を入れるのか。

教師の事前計画が空白を作らない。

ここからは授業行為においてより細かく記述していく。

①指示を畳み掛けるように出す。

「ノートに書きます。」「手を挙げます。〇〇だと思う人?」様々な指示の射出は心地よい流れを生み出します。急いでやらないと!と子どもたちは焦るだろう。授業の波に段々と乗せていくのだ。

②発問→指示→確認→褒め→発問…の流れを作る。

算数であれば、「この折り紙、形は何?」これだけだと、「四角!四角!」と騒がしくなるだろう。ここでよく失敗していた。流れがなかったのだ。だから今は流れを意図的に作るようにしている。この流れで空白は無くなる。むしろ子どもたちは安心する。

【例】

「この折り紙、形は何?」(発問)

「手を挙げます。」(指示)

「四角だと思う人?丸だと思う人?…」(確認)

「これは四角です。あってた人!よし!」(褒め)

③説明は短く、思考を長く。

説明は何秒以内が理想か。

私は「10秒以内」である。

だらだらと教師が説明するのは悪である。

子どもたちは考えない。

だから、発問が必要であり、指示が不可欠なのだ。

子どもたちは思考する。

思考の場面を意図的に作り、知的な授業にしていくのが大切だ。


たった2分を切り取るだけでも、あらゆるところから猛省すべき点が湯水のように出てくる。

皆さんもぜひ自らの授業に“どこで”空白が生じるのか振り返ることをお勧めする。

たった数分の対時が授業力向上につながるのだ。

つづく…。







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