比翼の鳥 ①

花屋に行って花を探す
自分に似合う花を探す
自分を愛してくれる花を探す
自分を裏切らない花を探す


花の世話で手が荒れた
花の世話で手が汚れた
そんな私はその手を見て
夢を掴んだと嬉々とする


私が水をあげた花だから
私が土を替えた花だから
いつも私の為に咲くと思ってた
知らない間に花弁の色が勝手に変えられたとしても


私の愛は私の花に
私の時間も私の花に
それでも花は帰ってこない
残されたのは綺麗な手のみ