DELE C1の難しさをものすごく簡単に解説(試験テクニックも少しだけ)

僕のnote記事では頻繁にDELE(国際的なスペイン語検定)の話が出できて、
C1しか受験経験がないので他の級のことはあまり語れませんが、
何れにしてもDELEに興味がある人はそれぞれの級の難易度が気になると思います。
今回は内容がC1限定になってしまい申し訳ないのですが、以前スペイン語ネイティブの知人にDELEのテキストに付属している模試を解いてもらったのでその時の事を書きたいと思います。

ネイティブでも間違える

C1の難易度を簡単に説明すると、ネイティブがリーディング、リスニングの選択式問題を受けたところ、
C1の問題はネイティブでも間違えるレベルだということがわかりました。
リーディング、リスニング、ライティングはC1のライティング科目の第1問は音源を聴いて意見を述べるもので採点が難しいので、音源を聴いてもらい感想を聞いてみました。
いずれにせよ今回解いてもらった人は大学レベルの学力を持つスペイン語ネイティブです。

リーディングは問題により間違える

C1のリーディングは40問が出題され、正答率が8〜9割でした。
問題には基本的な用語だけど専門的な経済、教育、法律、医療、社会学、文化、芸術、時々宗教に関する用語が出てきます。
文章も大学入試に出てくるような小論文のようなものが出題されます。
専門的な用語だったり、複雑な論理構造だったりするとネイティブでも間違えます。
ただ、間違えたとしても、後で間違えた箇所を回答で指摘されれば「そういうことだったのか」と納得できるようです。

リスニングは全問正解

リスニングは、流石ネイティブといったところなのか、軽く全問正解していました。
ちなみに、その時解いてもらった問題の僕の正答率は大体半分くらいでした。

ライティング(音源)は内容が難しい

次に4〜5分間の音源を聞いた後にある立場に立って自分の意見を述べるライティング問題です。
その時の内容は、教授法(pedagogía=教育学)でした。
聞いてもらった感想は「こんな難しい問題出るの?」とのことでした。
ちなみに、僕の回答を読んでもらったところ、「大体音源で言われていることは理解出来てる」とのことでした。

まとめ(対策の紹介も少しだけ)

リーディングはリスニングと比べてかなり難しい

受験したことがないと中々比較が難しいですが、DELEのリーディング問題はリスニングと比べるとかなり難易度が高くなっています。
感覚的にはリーディングはリスニングと比べて級が一つ違う感じです。
対策としては、とにかく文法を固めて語彙を増やして行くのみですが、
それぞれの単語の言い替えを多く知っておくことが重要です。
というのも、語学試験に共通するし、国語の試験問題も同じ考え方ですが、
問題文の答えは本文の中に必ずあります。
本文に書かれている事実関係や論理関係を問題文で問い、回答選択肢の中から本文で書かれていることが言い換えられている、言葉は違うけど論理関係は同じであるものが答えになります。
あと、一つのテクニックとしては、文章問題は段落の順番が問題番号とリンクしている場合があります。
例えば、1問目は第1段落の内容を聞いていて、2 問目の答えは第2段落の中にあるという具合です。
時々、段落の順番が問題番号からズレている場合があるので
問題文は必ず何を問われているのかちゃんと読みましょう。
視線の動かし方としては、問題文に目を通して、問題番号と同じ順番の段落番号の中に答えを探し、なければ前後の段落に答えを探す範囲を広げて行きます。

リスニングはリーディングより簡単

リスニングはリーディングと比べて、問題音声の内容を単純に他の単語に言い換えたものが答えになる場合があります。
C1であっても受験英語のような引掛け問題はほとんどなく、問題音声について行くことができれば音声の中に答えがそのままあることが多いです。
また、C1の場合、大問1が短文の穴埋め問題で選択式問題であることから単語を選んで穴埋めしていきますが、
問題の構造上問題音声を聞く前の問題文を読む時間で前後関係から音声を聞く前に答えを選択肢から選んで埋めることができる場合があります。

今回後半で個別的なリーディングとリスニングの体作を少し紹介しましたが、
そもそもの根本的な対策は、語彙、問題演習を中心として、そこに苦手なスキルに応じて文法固めやシャドーイング、会話問題演習が必要になってくることを最後に覚えておいていただければと思います。

下記はDELE C1対策で使った教材です。
※Preparación DELE(2番目)は問題集だけで回答は別売り(3番目)になっています。


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