あのへんに、なんかいます

何も書くことがない、心がぴくりとも動かないこんな日こそわたしの日記力が試される。地下一階にある貸しイベントスペースで週1回か2回、受付のアルバイトをしている。ここの受付というのが魔界で、恐ろしく眠くなるのである。無味無臭の催眠ガスが噴霧されているためどんなに耐えても力及ばず意識を失ってしまう。ギリギリ踏みとどまって、誰かが訪ねてくれば覚醒する程度には緊張感を保っている。ほんとうに恐ろしい場所だ。あと、たぶんなんかいる。先日手相を見てもらった際、霊感あるから見ちゃうことはないかもしれないけど、感じ取れるでしょう、と言われた。心当たりはある。20代のころに勤めていた月島のオフィスにも、なんかいた。同じようになんかいる、と言っているひとと話し合ったところ、あやしいと思う場所が一致してたので、なにかはわからないが共通して感じ取るものがあるのだと思う。とくに怪談やオカルトが好きなわけでもないのだが、なんかいる、としか言いようがない感じの場所がある。

「この世で最もいい曲100選」というプレイリストをつくる遊びが局地的に流行っており、先日、初めて対面でプレイリストを交換するという社交をした。知ってる曲でむちゃくちゃ好きな曲と、知らない曲でむちゃくちゃ好みの曲がどんどん流れてきて、再生されるたび、なにこれむっちゃすき!と興奮する。花束みたいな恋が生まれそうないきおいだ。

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