1/9 めんどくさい視聴者
足が冷たくて二時に目が覚めた。酒も飲まずになぜか寝落ちした。ちゃんと布団に入って寝なおす。
こういうときに音楽を聴かなかった自分を翌朝になって不思議に思う。ただボーっとした時間。なんの記憶にも残らない時間。何か音楽を聴いたら、翌朝、何か天啓のようなものが降ってきた気持ちになったかもしれないのに。いつからだ。
11時の予約ギリギリ間に合う時間に起きて、髪を切りに出かける。
『霜降り明星のANN0』は今年もコーナーが面白い。
粗品の27歳誕生日~粗品音楽レーベル「soshina」立ち上げ~せいや「イニミニチャンネル」全部ユーチューブ回りの話なんだけど、不思議に嫌な感じがしない。
気になったら負けかとも思ったけど、小宮の陽性反応をうけての緊急代理『はんにゃ金田と四千頭身都築のANN』を聞いてしまう。放送も中盤に差し掛かるあたりで都築が「三四郎のところにきんに君が出た時もそうだけど、ここからの時間が勝負」と言ったにも関わらず、何も変化しないでそのまま放送が終わってびっくりした。でも、もう終わったの?という気持ちにはなったので、勝敗は案外勝ちかもしれない。あの放送を受けての粗品「なんで俺らが0やねん」はめちゃ分かる。けどなんか面白かった。
https://twitter.com/sanshiroann/status/1347609054353313793?s=21
髪を切った後は、ジュンク堂で三浦哲哉『「ハッピーアワー」論』を買って読んだ。
昨日映画館で見た作品を、もう一度脳内で再生しながら読み進める。一本の邦画の評論が一冊の本になっていることが珍しいと思うのだけど、それを可能にする、むしろ著者にそうしたいと思わせる映画だったのだと、改めて嬉しい。何箇所も付箋を貼ってどこを引いてくるか悩んだけど、きっと近いうちに読み返すだろうからここでは省略。
『東京 BABY BOYS 9 ザ・グレート・プリテンダー』
年末に放送された生放送が、やっぱり面白くない。最初の放送から面白くないし、回を重ねても面白くならない。なんでだ。
VTRでは爆破脱出マジック特番、警察24時のパロディで、生コントはCDTV(?)パロディの歌ネタというベタを重ねた構成。
番組名も、オークラが携わった合同コントライブ時代のセンス、誰かのベタ好きが徹底されている。
あの番組のパロディコントは、ナレーターを同じにしないほうがいいと思う。
というか、この世代の芸人がバラエティ番組の再現VTRに出演して少し笑いどころ設ける、みたいなことが横行している中で、番組パロディVTRがお笑いコントとして成立しない土壌になってしまっている以上、それは可哀そうな部分でもあるけど、やっぱり避けて別のことをやったほうがいいのではないか。
CMに多数出演している役者がシリアスなドラマに出てもどこか滑稽に見える感じと似ている。
内容はこんな感じなのに、未公開コントのweb公開、ユーチューブでの配信ライブ、コント楽曲のサブスク配信、ライブイベントほかSNS運用まで、制作陣の積極性というか熱量は大きい。この番組を継続させようという気概は素敵だ。
だからまあ、話題性は持続しつつ内容を見るとがっかりという、テレビ番組を起点とした多方面ビジネスに展開するテレ朝初期の変な番組として未来に思い返すと思う。バラバラ大選挙も盛り上がりに欠けているが、トライ&エラーを重ねるテレビはいい。
(これは面白かったよ)
『ロンハー運動会』は毎年恒例のやつね、と舐めていたらめちゃくちゃ面白かった。
40代ガヤ芸人にいいように操られてしまう嶋佐、松尾の50メートル走は声に出して笑った。そのあとの「奇跡の1枚」3時のヒロイン・ゆめっちがレインボー・ジャンボにしか見えない写真が面白かった。
振りかぶったものが退屈で、ヤケクソなものが面白く、伝統的な構成に安心する。
なんとも面倒な視聴者になったなあと思う。掌をひっくり返したからって誰に怒られることもないんだけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?