8/15~21

日曜
『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』最終話までが配信。物語が始まってから、飯塚、今野、澤部、サトミツ、トムブラウン、ギースなど吉本じゃない芸人が出まくるのがおかしい。ウイルスによる死を免れた代わりに、本能を開放して多少異常をきたす薬をみなが飲み、少しおかしくなった世界をなんとなく肯定するオチについて、決してフィクションじゃないなーと思う。

MCU『What If』気づいたら配信開始されていたので昼ごはんを食べながら見た。冷房のきいた部屋と散歩を何往復かして、アララで「サマーフィルムにのって」の記事を書く。

月曜日(8.16)
LINEくらいの頻度でバラバラと送られてくるメールを壁打ちのように打ち返していたら一日が終わった。どうしたら自分に良いように相手を仕切れるのか。
『あちこちオードリー』オンラインライブを見た。ゲストハライチとオードリー、4人が剥がすお札はその色で誰のものかわかるくらい、中堅になった彼らの仕事に対する姿勢がしみ込んでいた。ネタ受取師、お笑い風と糾弾された澤部のお札は一枚目からド級だった。
春日のお札もそうで、彼らがテレビの一線でサバイブしてきた原因を改めて知ることができた。それは『SICKS』にも通じるような反応で、「みんながみんな、何かの病気」状態でも楽しい方がいいし、人の結びつきはそれくらいじゃキャンセルされないことの証に思えるようなライブだった。
三日くらい涼しい日が続いていて、夜に散歩をしながら生放送の『空気階段の踊り場』を聴いた。

火曜
20時から『アメトーーク特別編 雨上がり決死隊解散報告会』が吉本興業のYouTubeチャンネルで配信された。セットも普段通りで、東野、出川、ケンコバ、狩野、FUJIWARAがゲスト。蛍原の顔色がゾンビのようで、宮迫が何もかも間違っていた。ネガティブなきっかけだろうが、YouTubeよりもテレビの方がよほど繊細な意志を隅々に行き届かせるように見せていて、その重要性を出演者も体得しているのだなと感じた。

昨日『あちこちオードリー』を見たあとだから強く感じる。これも全て宮迫の物語に回収されるのだろうと思うと、何かへの同情というよりすべてが空虚に見えた。コンビという単位自体、歪な文化だなとも思う。グループのリーダーとか。
『Aマッソと並行世界』をアーカイブ視聴。作家の今井太郎が入ることでAマッソとしては珍しい企画公演だった。THE Wの映像漫才に比べて、二人の表現力が活かされたネタの数々で好きだった。なんでもやるけどどれも尖って見えるAマッソのスタイルがフリになっていて、これができるのがAマッソらしさだと思う。「アンチチュニック」いいフレーズ。

水曜
ワクチン二回目接種して、在宅。なかなかハードでうんざり。
今井太郎ゲスト回の加納さんのラジオを聴く。ライブのときから同じ服を着ていると指摘されてから判明した、「並行世界」本番、作業場、『トゲトゲ』4本撮り、『バラバラ』生配信、artistspoken収録、KOC準々決勝、の多忙スケジュールに驚く。効率化云々が通用するものじゃない。
KOCの結果がちょうど出ていて、Aマッソは進めなかった。空気階段、かが屋、チョコンヌの進出が嬉しい。霜降りとマヂラブも残っている。
『BLEACH』をものすごい勢いで読み始めた。だいたいの伏線を思い出しながら読んでいるので、斬月のおっさんが8巻ですでに出てきたときにテンションが上がる。

木曜
なおも『BLEACH』アランカル編がとにかく長い。
ヒコロヒ―のエッセイ『きれはし』書き下ろしである最後の三篇は読みごたえがあったけど、全体として好きな本にはならなかった。芸人のエッセイは本人がエピソードトークとして話した方が面白そうな話だと感じると読みごたえが無くなるし、ところどころの言い回しでチョケてみるセンスが自分に刺さらないと、物足りない文章になる。ヒコロヒ―のせいで加納さんを見るたびに"童顔チビ巨乳"と一回思うようになってしまった。

金曜日
熱がひいたので出社する。予想外に早かった。今やっている仕事が年末までかかるのだけど、常にこの案件に脳を使う生活にうんざり。
好きなことや楽しいことが食い込んでくるよりも、別の仕事が乗っかってきて相対化される未来の方が想像できる。死を予感する病におびえながらワクチンで発熱する日々を過ごしてより一層、なんのために生きているのか分からない、と考えてしまいがち。
平田オリザと津田大介の対談本『ニッポンの芸術のゆくえ: なぜ、アートは分断を生むのか?』を読み終わる。アートと地方に関する章が印象深い。
YouTubeで見た昨年の中野坂上デーモンズ公演『終わる』の前口上"世界が絶滅しても猿が誰かの真似をして注目を引くみたいな演劇らしい何かはきっと生まれる"が頭に残る。芸術や文化やアートを本当に信じることの歓びを自分の中に見出せていることが嬉しい。
今日からFUJIROCKが始まる。ぴあの発表で、2020年のフェス市場は19年比2%だったらしい。Zepp TokyoもCOASTもなくなった。いろんなことを考えないようにしたいと思っても、無理なのだ。安全圏はない。参加アーティストの声明文が散見される。

土曜日
カネコアヤノ
NUMBERGIRL
KingGnu
あたりを見た。

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